富山大学人文学部案内2020
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からみあう糸をほぐすには道具が必要。それが4つの学問分野だ!藤田 拓也(ふじた たくや)さん 人文地理学分野 社会文化コースには、相互に関係の深い4つの教育研究分野があります。社会学分野では、現代社会のさまざまな現象や問題に対して、多様な社会調査の中から適したものを選びながら、明らかにしていきます。人文地理学分野では、現代における経済的・社会的・文化的諸問題に対して「空間」をキーワードに、さまざまな分析を行います。文化人類学分野では、フィールドワークによって人々の生活を詳細に調べることを通して、異文化理解の感性を磨きます。国際関係論分野では、現代の国際社会と日本がかかえる諸問題について、国際関係論の手法によって自ら調べ、伝えるスキルを実践的に学びます。学生は、卒業論文を書くために、これらの中から1つの分野を選択し、教員の指導やアドバイスを受けながら、深く専門的に、また実践的に学びながら研究を行っていきます。 高校生まで大阪で過ごした私は、空気がきれいで緑豊かな環境下で勉学できることに憧れ、人文学部への入学を決めました。様々な分野の入門科目を学び大学生活を過ごしていく中で、次第に富山県で就職し、この町に貢献していきたいという思いが強まり、富山県の様々な事象を幅広く学ぶことができる人文地理学研究室を選びました。 この研究室では、2年次に富山県立山町の活性化を考えるコンペティションに参加します。先生に助言をいただき、一緒に学ぶ仲間と協力し合い絆を深めながら挑んだコンペでは優秀賞を受賞!この上ない栄誉に胸が高鳴ったのを覚えています。 3年次になった本年は、県内の市町村1つを対象地にして実施される調査実習が私を待っています。小矢部市が調査対象地となりました。これから各自テーマを決め、一年間かけて調査を進めていくことになります。 県外からきた私に、勉学を通じて富山県という地域への愛着と知識をもたらしてくれたのが人文学部でした。ここに入学してよかったと思っています。学びを通じて出会えた仲間との絆、地域への愛着社会文化コース社会の営み、そのからみあう糸を、解きほぐした先に見えるものとは。可能性、無限大。●教員の専門分野■国際関係論■社会学■人文地理学■文化人類学准教授教 授准教授教 授准教授教 授准教授林  夏生佐藤  裕伊藤 智樹大西 宏治鈴木晃志郎藤本  武野澤 豊一国際文化交流、日韓関係、マイノリティ差別、アンケート病い・障害、インタビュー子どもの生活空間、まちづくり、防災教育認知地図、景観紛争、世界遺産、ツーリズム少数民族、資源利用、協力、農民、アフリカ音楽、芸能、身体、コミュニケーション、宗教● 国際関係論● 社会学● 人文地理学● 文化人類学Student'sVoice在学生からのメッセージ117

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