医学部案内2016
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16出会いを大切に成人看護学2 助手 茂野  敬(新潟県・三条高等学校卒業)新たな環境・経験を活かして 高校時代,人と関わる仕事に就きたいと考えていた時に,担任の先生から医療系の仕事を勧められました。様々な医療系の仕事について調べた結果,人との対話を大事にできる看護師という職業に憧れを感じ,富山大学に進学しました。そして入学後,多くの友人と出会い勉学に励むこととなりました。初めは,高校とは違った環境に戸惑いを感じ,また学年が上がるにつれて専門科目である看護の講義や実習を経験していく中で,自分が看護師になれるのだろうかという不安を感じることも多々ありました。しかし,その中で看護師になることができたのは同じ看護師を志す友人と,厳しくも親切,丁寧に看護のあり方を教授してくださる先生方の支えがあったからだと今でも実感しています。 富山大学を卒業後,富山大学附属病院にて看護師として就職し4年間泌尿器科,消化器外科病棟に勤務しました。そこではストーマを造設した患者さんと関わりを持つ機会があり,その中で新しい発見をし,疑問を抱くようになりました。そして,そのような人達についてもっと理解や学びを深めたいと思い,就職3年目で本学大学院へ入学しました。大学とは違う大学院での自ら学びたいという意思を持っての授業や研究はとても充実したものであり,現在も修士論文の発表,修士課程の修了という大きな目標に向かって突き進んでいます。また,現在は大学院在学中ではありますが,平成26年度より成人看護学2講座の助手としても勤務しています。教員という立場で学生と関わる時間ができ,自分の看護観というものについて深く考えるようになりました。 このように,富山大学という環境の中での多くの学びや経験が自分を日々成長させているのだと思います。大学時代に出会ったサークルの仲間,または他の学部 (医学科,薬学部)の友人,または大学,大学院でご指導してくださる先生方など,多くの人々との出会いが今では本当に貴重な財産となり,病院の患者さんや学生達との人間関係づくりに役立っているのだと思います。 サークル活動やアルバイト,遊びでも自分の時間を自由に使えるのは大学生のうちだけです。だから,やりたいことがあれば何事にも悔いが残らないように100%の力で挑戦していくべきだと思います。そして,富山大学杉谷キャンパスは自然豊かな環境に位置しており,のびのびと豊かな経験・人間関係を作るには最適な場所だと思います。ぜひ皆さんも富山大学でかけがえのない時間を過ごしてみませんか?そして,そこで得た学びや経験が皆さんの人生の飛躍につながることを期待しています。 高校3年の時,進路を決定するに当たり,漠然と医療の道に進みたいと考え富山大学に進学しました。初めはそれほど看護に対して興味があるとは言えませんでしたが,本学で看護について学ぶうちに,その奥深さにひかれていきました。 今回は,私が4年間の大学生活について感じたことを紹介したいと思います。 看護学科では1,2年で一般教養や看護の基礎を中心に学び,2年からは徐々に専門的な領域の講義や演習が増えてきます。2年の後期に初めて病院実習を経験し,3年の冬から本格的な臨地実習が始まります。臨地実習が終わると,卒業研究を行い,11月の総合実習を経て国家試験に臨みます。この4年間の大学生活の中で最も印象的だったのは,3年の冬から始まった臨地実習です。この実習では,学生が主体的に患者さんに関わり,患者さんに何が必要なのかを考え,実際にケアを行っていきます。どの領域の実習でも,最初はうまく患者さんと関われるか,不安でいっぱいでしたが,患者さんと関わっていくうちに自然と,この患者さんは今何を必要としているのか,その中で自分に出来ることは何なのかと考えるようになっていました。患者さんの笑顔を見ることができたときには,自分も嬉しくなり,これが看護師のやりがいなのではないかと感じることができました。時には辛いと感じることもありましたが,共感しあえる周りの友達や,励まし,アドバイスをくださる先生方のおかげで臨地実習を乗り越えることができました。臨地実習の半年間は看護学生としてだけでなく,人としても成長できる貴重な時間になると思います。 大学では様々な出会いがあります。特に看護学科では,みんな看護師や保健師,助産師を目指しており,高校の時より,より価値観の近い友人と出会うことができました。楽しいことも辛いことも一緒に経験してきた友達は,これからも大切な存在になると思います。また,本学では1,2年次に医学科や薬学部との合同の授業や立山での新入生合宿研修,サークル活動などを通して,他学科の人たちと交流をすることができます。大学4年間を通して,同じ医療系を志す様々な人との交流は,自分の世界や視野を広げ,豊かな人間性を養うという意味で,とても良い刺激になったと思っています。大学生活は講義や実習はもちろんですが,サークル活動やアルバイトなど様々なことに挑戦できるチャンスだと思います。本学に入学した際には,人との出会いを大切にして,ぜひいろいろな経験をして,充実した大学生活を送ってください。医学薬学教育部修士課程看護学専攻 2年 池上 萌絵(岐阜県・斐太高等学校卒業)

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