医学部案内2016
2/28

 古い伝統を有する製薬産業があるここ富山県においても、国民の健康福祉に寄与すべく、医科大学設置が強く要望されるようになり、時あたかも政府の医科大学新設の波が到来し、昭和50年10月医学部新設とともに旧富山大学から薬学部が移されることを前提とした特色ある国立の旧富山医科薬科大学が設置された。そして、昭和53年6月には、和漢薬研究所(現、和漢医薬学総合研究所)が旧富山大学から移され、ここに2学部1研究所の規模をもつに至った。さらに、東西医療科学を総合した医・薬学領域で活躍できる人材の育成を目的とした大学院の設置が進められ、まず、昭和53年6月に薬学研究科(博士課程)が、次いで昭和57年4月には医学研究科(博士課程)が設置された。昭和54年10月には大学附属病院が開院し、ここに当初予定された全施設が整い、その後平成5年4月には医学部看護学科が設置された。さらに平成17年10月には旧富山大学及び旧高岡短期大学と再編・統合し、(新)富山大学として発足した。この間、内容・機構の整備も着々と進められ、現在医学部には49講座と6寄附講座、薬学部沿  革には20講座1寄附講座、和漢医薬学総合研究所には4部門、民族薬物研究センターが開設されている。臨床部門については、昭和60年5月にそれまで学内措置で設けられていた和漢診療部(現、和漢診療科)が正式の診療部門となり、次いで救急部(現、災害・救命センター)、輸血部(現、輸血・細胞治療部)、集中治療部、医療情報部(現、経営企画情報部)、光学医療診療部、病理部、総合診療部などが順次設けられた。一般教育については、留学生が多いことに関係して日本語・日本事情の学科目が新設された。大学院については、平成9年4月には医学系研究科看護学専攻(修士課程)が、平成15年4月には医学系研究科医科学専攻(修士課程)が設置され、平成16年4月には医学系研究科(博士課程)を医科学専攻と認知・情動脳科学専攻の2専攻に改組した。平成18年4月には大学間の統合に伴い大学院も新たに改組され、医学薬学教育部を始めとする体制となった。さらに、平成27年4月には看護学専攻(博士後期課程)も設置され、本学は新医療科学の総合化にむけて新たな一歩をふみだした。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 2

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です