富山大学医学部 学部案内2017
12/28

 看護学科の学士課程は,「基礎看護学1」,「基礎看護学2」,「成人看護学1」,「成人看護学2」,「小児看護学」,「母性看護学」,「老年看護学」,「精神看護学」,「地域看護学」,「人間科学1」からなる10講座があります。より専門性を明確とするこれらの講座が一丸となって,学生の教育及び研究に従事しています。 看護の仕事は自分自身を映し出します。それは,自分の目や手を使って直接人々と接するからです。人々の健康状態を理性的に把握することと,その状態にある人の感情に,人間的な関心を重ねることによって,技術的・実践的な関心が定まり,自分の行為を看護にすることができるのです。 基礎看護学では,このことを踏まえ,看護の目的と看護の対象である人間の理解を基本に,看護の対象となる人々の生活過程を整えるための看護の視点,必要な知識,看護の基本的技術を学びます。 ライフサイクルにおける成人期の成長・発達および健康障害に焦点をあて,特に慢性・長期的な健康障害を持ちながら生活している対象とその家族,生活機能障害を持った対象とその家族,人生の終末期にある対象とその家族へ援助するための理論と方法について学びます。 主に手術を受ける対象者や,救急現場での健康状態の急激な変化や生命の危機的状態にある患者の保護や回復における援助を学ぶとともに,人として尊厳を失わないような生活の援助の提供について学びます。また,生命の危機的状態にある患者の家族援助についても学びます。 小児看護学では,小児とその家族を対象として看護を展開する理論と方法を学びます。お子さんは0歳児から18歳頃までと幅広く,また健康のレベルも集中治療が必要な方から健康をより増進させるレベルまで様々です。お子さんの発達段階,性格,家族の状況,疾患,治療といった様々な要素を考えながら,よりよい看護を提供していくというとてもやりがいのある領域です。 母性看護学,助産学は人間発達学を基盤とし,医学,人文・社会学,心理学,教育学等の視点を包含した人類の生命の継承並びに母子・家族の健康に関するWell-beingを追求する領域です。近年は社会構造の変化や文化的基盤の変化に伴う少子化傾向など,健全に子どもを生み育てることが難しい状況にあります。健康な子どもを生み育てることを支えつつ,女性の出10看護学の立場から基礎看護学1/基礎看護学2成人看護学1成人看護学2小児看護学母性看護学GUIDANCE

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る