富山大学医学部 学部案内2017
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連絡通路で結んだ新外来診療棟と立体駐車場最先端の手術室で高度な医療を提供しています病院の改革, そして挑戦開院より36年余りが過ぎ,新しい医療に対応するための施設増設と改修を,2008年から開始しました。2014年に病棟と手術部が終了し,2015年から外来診療棟増設に着手しています。手術部では,3Dカメラシステムの導入,ハイブリッド手術室の整備を行い,高度医療を提供することができる手術環境を整えました。11室ある手術室では年間約6,700件の手術を行っています。また,本院は2015年5月から,大動脈弁狭窄症に対する新しいカテーテル治療(TAVI)を行う北陸で最初の治療施設となりました。新外来診療棟の各診察室は患者さんのプライバシーを保つとともに,待合室をラウンジ方式としました。また,1階の小児科では,インフルエンザなど感染症の患者さん専用の待合室や診察室を設置して,他の患者さんへの感染防止に対応します。あわせて,授乳室やプレイルームを設置するなど,乳幼児から付添いの大人までが安心して利用できる空間づくりをします。また,患者さんの移動の負担を減らすために,増築した外来ホールにエスカレーターを設置し,新外来診療棟と立体駐車場を連絡通路で結びました。これにより,北陸の冬の厳しい気候でも,天候を気にせずに駐車場から院内へ移動できるようになりました。これらの設備や環境を十分に活かし,本院は地域のため,患者さんのために最善を尽くすという気持ちを根底に持ちながら,一人でも多くの人の希望になれるよう努めています。磨かれた人間性のうえに,医療の知識や技術が重なることで,ひとりでも多くの方に「安全」で「安心」できる医療を提供できると信じています。これからくる時代に対して,変えるべきところは変えながら,そして変えてはいけないものはさらに磨きをかけ,最高を目指して,大学附属病院としての使命を果たしていきます。研修,専門医取得まで一貫した教育体制で,医療人育成を行います。

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