富山大学医学部案内2021
14/28

GUIDANCE医学科では,入学早々の1年次に「早期基礎臨床体験実習」として,附属病院での実際の診療・検査・手術などを見学することにより,将来の良き医療人としての意識を高めてもらっています。同じく1年次に,医療人となるための基本を学ぶ「医療学入門」を設けています。2年次には「和漢医薬学入門」があります。「医療学入門」と「和漢医薬学入門」は,医学部(医学科・看護学科)と薬学部(薬学科・創薬科学科)の学生がいっしょに学ぶ富山大学の特色あるカリキュラムです。3年次からは,臓器別・系統別の講義が主体になりますが,4年次の終わり頃からは附属病院での臨床実習が始まります。附属病院のみでなく,富山県内の中核病院でも実習できることになっています。医師免許取得後2年間の初期臨床研修では,一人ひとりのニーズに合わせて,附属病院あるいは協力病院での研修プログラムを提供しています。大学病院の特長の一つとして,富山大学附属病院も多種にわたる学会の教育施設に認定されていますが,目指す専門医に特化したプログラムを自分自身で組むことができます。個々の初期研修医の希望に添った研修ができるよう,卒後臨床研修センターがサポートしています。卒後3年目以降の専門医養成プログラム(後期臨床研修)では,基本的には診療科に所属して研修を行いますが,例えば,診療能力をさらに向上させ優れた専門医を目指す,あるいは地域医療に貢献できる総合医を目指す,さらには研究にも力を注ぐ医師を目指すなど,将来さまざまな方向に進む若手医師のキャリアプランニングをサポートしています。以上のように,卒前から卒後まで,一貫した臨床医学教育・研修が受けられるよう,富山大学では医学部・附属病院をあげて取り組んでいます。医学科の臨床講座には,糖尿病・代謝・内分泌,リウマチ・膠原病,呼吸器・アレルギー疾患を扱う内科学(第一),循環器・腎臓疾患を扱う内科学(第二),消化器・血液疾患を扱う内科学(第三),皮膚科学,小児科学,神経精神医学,放射線診断・治療学,循環臨床医学の立場から特色ある臨床医学教育と研修手術室での研修医指導学生も参加するカンファレンス充実した講座と診療科12

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る