富山大学医学部案内2021
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助産師として大学院で学びを深める医学薬学教育部看護学科専攻博士後期課程2年亀谷 茉里子(2005年3月卒業)春,看護学科棟の前は満開の桜並木となります。自然豊かなキャンパスで,実りの多い豊かな大学生活を送ることができたことが昨日のようです。私は本学の助産師養成コースを卒業後,助産師として総合病院にて働き,現在は産後ケア施設で産後のお母様がスムーズに育児できるよう支援しています。その傍ら,大学院博士後期課程にて看護研究を行っています。助産実習では実際に出産の介助も行い,命の誕生の場に立ち合います。出産は神秘的でありまさに感動です。産んだ瞬間の幸福に満ちた母親の顔は何とも言えません。それだけでなく,出産の場面は危険も隣り合わせであり助産師としての責任感や判断力が必要となります。実習は辛く厳しい場面もありますが,現場のスタッフや教員が全力でサポートしてくださり乗り越えることができました。あの頃の頑張りや学びが助産師としての今の自分を支えてくれています。また自分の看護観の礎となりました。“Whatnursinghastodoineithercase,istoputthepatientinthebestconditionfornaturetoactuponhim.”ナイチンゲールの言葉です。一人一人人間は違います。看護の対象である患者さんの個別性に合わせて,その方がより良い状態になるよう働きかけるように看護ケアを実践することだと私は解釈しています。現場で看護を実践する中,看護学を深く学びたい,看護実践の基礎となる研究を行いたいという思いから,本学修士課程を経て,現在博士後期課程で研究に取り組んでいます。富山大学の看護学科では,学部から大学院まであなたの「学びたい」を全力で応援してくれます富山大学では,授業や実習,部活やアルバイトをはじめ多くの学びと経験に出会いました。基礎実習では疾患の基礎を踏まえて患者さんとの接し方や情報収集,看護計画について学びます。領域別実習では,個別性のある看護計画を立案し自分たち看護学生にできる看護実践を学びました。初めはわからないことが多く戸惑い苦労しますが,学内だけでなく病院で先生方にその都度相談することができ指導頂けることは本当に心強く,同じ目標を目指す仲間と一緒に頑張ることができました。私は卒業後,看護師として就職しました。患者さんを取り巻く状況を丁寧に見つめるという学びは,自分の中で基本の1つとなっています。就職後,看護の仕事において患者さんの病態や今後の生活において課題がたくさんある場面にも出会いました。その問題を少しでも改善できる方法はないか悩み,再び本学大学院に進学し,昨年がん看護専門看護師の資格を取得しました。富山大学はみなさんの目標をサポートしてくれます。同じ志をもつ友人,支えてくれる先生方,自分の目標や変えがたい経験とたくさんの出会いがまっています。ぜひ富山大学で看護学を学びませんか。がん看護専門看護師として働く富山県立中央病院看護師加藤 麻衣(2004年3月卒業)看護学科先輩からのメッセージCampusSceneオープンキャンパス母性看護学実習22

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