富山大学医学部案内2021
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総合大学の強みを生かした医学・看護学・薬学の合同教育が将来の多職種連携の礎となる合同教育による多職種連携能力の育成現代医療の特徴の1つは,専門分化と多職種連携です。すなわち,個々の分野がより専門性の高い医療を提供するとともに,医師・看護師・薬剤師等の専門職が連携してチーム医療を展開することが求められています。こうした多職種連携能力を身につけるために,富山大学医学部では総合大学の強みを生かした入学から卒業まで継続した合同教育を実施しています。「教養教育」における9学部の合同教育(1年次)富山大学は9学部(人文学部,経済学部,人間発達科学部,理学部,工学部,都市デザイン学部,医学部,薬学部,芸術文化学部)からなる総合大学であり,約8000名の学部生と約1100名の大学院生が3つのキャンパスで勉学に励んでいます。すべての学部の1年次生は,1週間のうち3日間は五福キャンパスで他学部の学生と一緒に教養教育を履修します。したがって,学部を超えて多様な価値観と関心事を持つ学生と交流を深めることができます。医療人には,多様な価値観と関心事を持つ患者さんを理解して寄り添うことが求められるので,貴重な人生経験となることでしょう。また,多数の課外活動団体が活発に活動しており,課外活動で培われた人間関係は一生の宝になります。「医療学入門」における医学・看護学・薬学の合同教育(1年次)医学・看護学・薬学の専門教育は,杉谷キャンパスで行われます。そこで,多職種連携能力を涵養するために,1年次の専門教育である「医療学入門」では,医学・看護学・薬学の学生約300名を対象とした合同教育が行われています。「医療学入門」では,医療倫理,患者・医療従事者関係,コミュニケーション技法,障害者・高齢者の医療,薬害,医療と地域社会などを合同で学修します。また,新入生医療学研修(立山研修),心肺蘇生講習会,介護体験実習,富山県立イタイイタイ病資料館見学などを行います。 これらの多岐にわたる領域の合同教育により,医学・看護学・薬学の専門職の役割を考えます。また,講義や実習だけではなく,ロールプレイ,グループ学修,全体討論といった様々な経験を通じて,「よき医療人(プ富山大学医学部における多職種連携教育杉谷キャンパス・専門教育五福キャンパス・教養教育「医療学入門」の合同教育1年次「和漢医薬学入門」の合同教育2年次「疫学」の合同教育3年次保健・医療・福祉・介護の現場での多職種連携教育4年次~新入生医療学研修医療学入門4

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