薬学部案内2016
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 私は6年制の薬学科を卒業し、博士課程の学生として化学系の研究室で研究を行っています。新しい薬を“創る”ことを目標に、日々の実験や学会発表に取り組んでいます。 学部時代は、薬理学、薬剤学などの薬学系の科目を学んだり、実務実習を行ったりして薬を“使う”ための知識を学びました。特に、実務実習で実際の医療現場を経験できたことは大きな財産になっています。一方で、将来的には薬を使う薬剤師の視点で創薬に携わりたいと考え、博士課程への進学を選びました。薬剤師免許が取得でき、現場と研究どちらの経験も十分に積むことができるこのコースは、非常に魅力的だと思います。薬を“使う”と“創る”どちらもこなせるオールマイティな人材を目指して、一緒に富山大学薬学部で学びましょう。「47都道府県の幸福度に関する研究結果(2011年・法政大学大学院・坂本光司教授)」で全国第二位になるくらい、暮らしやすいところです。夏は暑く、冬は寒く、日本ならではの四季がはっきりしています。自然の厳しさ、自然の豊かさが、ホタルイカ、しろえび、寒ブリ等の海の幸だけでなく、山菜等の山の幸も育てます。美味しい食事が身も心も健康にします。また、富山では産・学・官が一体となって「くすり」に取り組んでいます。フォーラム富山「創薬」が開催され、「くすり」に関する議論を深める場が設けられたり、富山大学薬学文献研究会に協賛する製薬関連企業から図書館資料の充実のための支援を頂くなど、勉学へのバックアップも強力です。幸せいっぱい・富山18あふれる!とやま生活 300年以上の歴史を持つ富山の売薬の伝統は、現在、医薬品製造業や全国唯一の薬事研究所、富山大学薬学部へと受け継がれ、富山に根付いています。医薬品製造業社数は89社、製造所数は109カ所あり(平成22年1月時点)、人口当たりの医薬品生産金額、製造所数、従業者数はいずれも全国1位(平成24年時点)と、まさに「薬都とやま」を示すものとなっています。現在、地元製薬企業が参画し、産・学・官が一体となって新薬の開発(エッセン、パナワン)を行っており、創薬科学科の早期体験実習では、身近な製薬企業の工場を見学させて頂いています。ミニ講座 薬都とやま野上 暁生大学院 博士課程 2年 3年次の終盤に研究室へ配属となり、卒業研究が本格的に始まりました。学生生活が研究室一色になる前に、富山県の魅力をもっともっと知りたいと思い、3年次には県内各地を観光しました。春には砺波市の「となみチューリップフェア」に行きました。このフェアは、国内最大規模の博覧会で、600品種250万本の色鮮やかなチューリップが咲き誇り、残雪の立山連峰とのコラボレーションは絶景そのものでした。さらに、庄川観光祭にも行ってきました。迫力満点の「夜高あんどん」に圧倒されるとともに、県内で一番早い花火大会には心癒されました。富山県には、他にもまだまだ沢山の伝統や自然の魅力があふれています。これからも富山県の魅力にもっともっと触れていきたいです。足立 沙耶薬学科 4年A:大半の学生が、杉谷キャンパスから徒歩15分圏内の学生用アパートから通学しています。家賃は月4~5万円程度、生活費は部屋代を含めて月8~10万円くらいが平均的です。大学でも学生寮「新樹寮」を運営していますので富山大学のパンフレットを参照してください。下宿生活は?奨学金制度はありますか?A:人物・学業ともに優れ、健康であり、経済的理由により修学困難な者を対象として日本学生支援機構や、地方公共団体、民間育英団体の奨学金制度があります。詳細は富山大学のパンフレットをご覧ください。アルバイト事情は?A:富山県は教育熱の高いところですので、塾講師や家庭教師のアルバイトの募集がたくさんあります。特に杉谷キャンパスの学生は人気が高いようです。Q富山湾の神秘・ホタルイカ富山湾の宝石・しろえび

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