薬学部案内2016
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 私は本学部創薬科学科を卒業後、同大学院へ進学しました。私が薬学部を志望した理由は、薬が有効性や副作用を示すしくみを学び、将来、安全な薬創りに携わりたいと思ったからです。大学院生時代、私は薬の有効作用と副作用を決定付ける要因となりうる、薬を運ぶ分子について独自の研究課題に取り組みました。 富山大学薬学部では、有機化学、薬理学、和漢医薬学など様々な分野について学ぶことができ、大学での研究活動や現在の仕事にもその知識が活かされています。さらに、学部4年生の時に受講した“製薬企業と創薬”という講義では、現在製薬企業にて活躍されている方の話を聞くことができます。製薬会社には、新薬候補を創造する研究職、臨床試験に携わる開発職、医薬品適正使用のための情報を医療従事者に提供するMR職など様々な職種があり、この講義は将来私がやりたい仕事を考える上で大変貴重なものとなりました。製薬企業の多種多様な職種の中で、この春から私は、縁あって製薬会社の研究職に従事しています。本大学で学んだ知識や経験を活かし、安全な薬創りにこれから挑戦していきたいと思っています。冨瀬 彩加H24卒業・H26修士 就職率は毎年ほぼ100%(進学者を除く)で、全国各地の製薬企業、病院、薬局、大学、研究所、行政機関など、様々な分野へ進出しています。 平成24〜26年度卒業の創薬科学科生は90%が大学院に進学しています。大学院博士前期課程修了者は62%が製薬関連企業へ就職し、22%が博士後期課程に進学しています。 平成24〜26年度卒業の薬学科生は32%が病院薬剤師、43%が薬局薬剤師、13%が企業へ就職しています。博士課程には3%が進学しています。20【製薬関連企業】 武田薬品工業、塩野義製薬、エーザイ、アステラス製薬、小野薬品工業、大正製薬、中外製薬、大塚製薬、日本新薬、興和、キッセイ薬品、JT、富士フイルム、廣貫堂、富山化学工業、池田模範堂、日医工、小林製薬、日本ベーリンガーインゲルハイム、テイカ製薬、救急薬品工業、十全化学、富士化学工業、リードケミカル 等【公務員】 厚生労働省、各自治体職員【進学】 富山大学大学院、北海道大学大学院、東北大学大学院、東京大学大学院、京都大学大学院、大阪大学大学院、名古屋大学大学院、浜松医科大学大学院 和歌山県立医科大学大学院、等【病院】 富山大学附属病院、東北大学病院、金沢大学附属病院、福井大学医学部附属病院、千葉大学医学部附属病院、信州大学医学部附属病院、山梨大学医学部付属病院、筑波大学附属病院、滋賀医科大学医学部附属病院、新潟大学医歯学総合病院、聖マリアンナ医科大学病院、群馬大学医学部附属病院、浜松医科大学医学部附属病院、熊本大学医学部付属病院、富山赤十字病院、高山赤十字病院、長岡赤十字病院、山口赤十字病院、前橋赤十字病院、大田原赤十字病院、福井赤十字病院、長野赤十字病院、等【薬局・薬店】 調剤薬局、ドラッグストア 等主な進路進 路     アフタースクール     アフタースクール富山流「くすりのスペシャリスト」へのインタビュー 富山流「くすりのスペシャリスト」たちの 未来薬学科を卒業するとさらに薬学部を卒業すると薬学部を卒業すると取得が有利になる資格・毒物劇物取扱責任者 ・甲種危険物取扱者受験資格・食品衛生管理者 ・食品衛生監視員受験資格・薬剤師国家試験受験資格 私は卒業後、病院薬剤師として働いています。病院では、医師や看護師、栄養士などの多くの医療従事者の連携により治療が進められており、薬剤師はそのチーム医療の中で、薬による治療や副作用の管理という重要な役割を担っています。私が病院薬剤師となることを決意したきっかけは、薬学部の5年次に行われる実務実習でした。実際の医療現場で行われる実習では、薬剤の性質に関する知識を深めるだけでなく、教科書や講義では学べない、患者さん個人に合わせた薬の使い分けを学習でき、チームの中で働く薬剤師の姿に感銘を受けました。また、患者さんから感謝の言葉と笑顔をいただけたときは、大きな喜びと、患者さん一人ひとりと真摯に向き合うことの大切さを感じました。現在は、勤務先の病院において、大学で学んだ専門的知識と経験を活かし、すべての患者さんが少しでも気持ちよく治療を受けていただけるよう、努力を続けているところです。 薬学部のある富山大学杉谷キャンパスには隣接して大学附属病院があり、国内でも最先端の医療を間近で学ぶことができます。さらに病院では、富山ならではの刻み生薬による和漢薬の処方や診療も行っており、講義や調剤を通して幅広い知識を身に着けることができます。薬に興味がある方、ぜひ富山で学びませんか?神谷 知江H26卒業

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