富山大学薬学部案内2021
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10● 専門英語●ニュージーランド語学研修●南カリフォルニア大学臨床薬剤師教育研修富山大学薬学部では、国内だけでなく海外の薬剤師養成や薬剤師業務について学ぶため、希望者は提携校である南カリフォルニア大学での研修を行っています。● 就職や将来に役立つTOEICサポート(創薬科学科)● 独自の対策プログラムによる薬剤師国家試験サポート (薬学科)キャリアサポート薬剤師国家試験(令和2年3月)新卒者合格率94.4%(全国平均84.8%)早期体験実習富山県内の製薬企業を訪問し、工場見学をします。実際の医薬品の製造工程を学ぶことができます。くすりを創る(創薬科学科)早期体験実習 富山県内の病院・調剤薬局での調剤業務を見学します。病態薬物治療学、疾病医療学など臨床薬学系には必修の科目で、医薬品や疾患について、より深く学びます。くすりを使う(薬学科)総合薬学演習10人程度のグループで興味ある医薬品を選び、その発見の歴史、合成法、薬理作用等を調べ、教員・学生の前で発表します。医薬品ひとつが出来上がるまでの道のりを学びます。くすりを知る創薬化学、製薬企業と創薬創薬に必要な最新の専門知識と技術を学びます。先端分子薬学最新のライフサイエンスをベースに分子・細胞レベルでの生体と医薬品の関連を学びます。実務実習 本学附属病院を含む富山県内の病院や地域薬局で5.5か月の臨床薬学実習を行い、薬剤師の業務を学びます。私は6年次に、南カリフォルニア大学臨床薬学研修に参加しました。薬学の講義では、糖尿病に関する講義を受けました。講義内容は糖尿病を臨床的、科学的、2つの側面から紐解くもので、グループディスカッションでの深い考察や、「Poll Everywhere」での積極的な発言などのコミュニケーション能力が求められました。もちろん内容は全て英語で、ホテルに戻ってから寝るまでの時間をすべて予習復習に充てなければならないほど濃密な講義でした。薬局見学では日本とアメリカでの薬剤師の働き方の差を肌で感じることができました。アメリカでは薬剤師が一部の薬に対して処方権を持っていることや、緊急避妊薬がOTC薬として販売可能であることが例として挙げられます。薬局における薬剤師の職務は、患者とのカウンセリング業務に重点が置かれており、患者の話を丁寧に聞き、適したOTC薬を勧める、というプライマリーケアの拠点として機能する薬局を見学することができました。また、今回の研修では中国・韓国・台湾・インドからの多くの学生と交流する機会に恵まれました。言語の壁も感じましたが、それでも楽しくコミュニケーションをとることができ、各国の薬学教育や薬剤師事情について情報交換をすることができました。英語でのコミュニケーションや異文化交流に不慣れな私にとって、こういった海外の学生とのコミュニケーションからは学ぶことが多く、今後につながるとても刺激的な体験となりました。2週間という短い期間でしたが、南カリフォルニア大学薬学部の教授・TAの方々の親身な協力のおかげで、薬学知識に限らずアメリカでの人々の生活や文化など、幅広く多くのことを学び、薬剤師業務に対する視野を広げることができたと感じます。今後も本学の多くの学生がこのプログラムに参加し、多くのことを学ぶことを願います。(写真:一番右が村山さん)村山 資令和2年薬学科卒業

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