富山大学理学部 学部案内2017
10/28

学科紹介/生物学科9 生物学科では生命現象について自ら学び生命の普遍性と多様性について深く認識できる人材の育成を目指し、教育・研究活動を行っています。現代の生物科学では生命体自身とそれを取り巻く環境についての様々な研究が日々進んでいます。多様な生命現象を理解するには、生物学だけでなく、数学、物理学、化学、地学そして環境科学などの自然科学の基礎知識と生命に関係するその他の科学の幅広い教養を必要とします。 本学の生物学科に入学すると、1年次では人文・社会科学の基礎知識を養うための教育や自然科学の基本的知識を養うための教育を受けます。2年次から3年次にかけては、専門の講義と実験を通して生物学についての専門知識と技術を習得します。これらを学んだ後に、4年次では分子レベルから生態レベルまでを専攻する個性豊かな教員の指導のもとで卒業論文研究に取り組みます。卒業論文研究として、生体構造学分野では昆虫類・種子植物の系統分類及び進化生態、水棲動物の生殖・発生や進化・種分化、植物細胞の分裂・分化及び高等植物の染色体分化の研究を行います。生体制御学分野では高等植物の遺伝子の構造・機能及び発現調節、脊椎動物の体液調節と環境適応機構、動物行動にかかわる脳ホルモン、体内時計や睡眠発現にかかわる神経機構についての研究を行います。以上の研究活動を通してさらに専門的な知識と技術を学び、理学部生物学科生としての大学教育の集大成をします。生物学科は、生体構造学と生体制御学の2分野から構成され、生物の複雑な構造とその体制を維持する上で必要不可欠な情報伝達の機能的連関を解明することを教育・研究の基本理念としています。生命現象の普遍性と多様性やそれらの進化的意義を認識し、様々な営みを持つ生命の尊厳を理解できる人材の育成を目指しています。生物学科カリキュラムCurriculumBiology研究材料の例/キンギョ(左上) ゴマ(右上) シロイヌナズナ(根の横断切片)(左下)        タカサゴシロアリの兵隊(右下)情報処理物理学序説Ⅰ健康スポーツ教養原論教養原論英語A微分積分学Ⅰドイツ語A線形代数学ドイツ語A英語A化学概論Ⅰ■ 1年生前期の時間割例月火水木金1限2限3限4限5限基礎細胞生物学TOEIC英語e-ラーニング地球科学概論Ⅰ生物圏環境科学概論基礎生物学セミナー教養原論基礎生理学教養原論植物分類学基礎系統学総合科目基礎生態学基礎遺伝学教養原論基礎発生学■ 2年生前期の時間割例月火水木金1限2限3限4限5限講義時間:1限(8:45 ~ 10:15)、2限(10:30 ~12:00)、3限(13:00 ~ 14:30)4限(14:45 ~ 16:15)、5限(16:30 ~ 18:00)     は生物学科専門科目です。生体構造学実験(Ⅰ)基礎生物圏環境科学実験基礎植物形態学

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る