理学部案内2023
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●光化学研究室 分光法や計算化学の方法を用いて電子励起状態の性質や反応に関する研究を行っています。最近、新しい発光素子や光-電気変換素子として有機-無機複合分子が注目されています。このような分子の励起状態についての基礎研究は、光機能メカニズムの解明や新規分子設計などの応用研究へと発展できます。●無機・分析化学研究室 溶液に強いレーザーパルスを照射することによって、極端に平衡状態から離れた「強度非平衡状態」を作り出すことができます。このような極限状態を、溶液化学やレーザー光化学、散乱理論、顕微観察などの手法を用いて明らかにしようとしています。医学・薬学・光学的応用についても検討しています。●錯体化学研究室 新しい構造・物性・反応性を持つ金属錯体の合成を行っています。金属イオンは配位子と組合せることにより、様々な構造や 性質を持つ錯体となります。現在は、発光性を示す錯体と刺激に応答して構造や性質を変化させる錯体の合成に加え、二酸化炭素・酸素・窒素 などの小分子を活性化する錯体の開発を進めています。反応物性化学分野 Inorganic and Physical Chemistryフェムト秒レーザー分光測定フォトニック結晶の作製●有機化学研究室 自然界に存在しない有機化合物や有機金属化合物をあらたに設計・合成し、それらがもつ興味深い性質や機能、構造、反応性について実験と理論の両面から調べています。とくに、外部刺激に応答する化合物、半導体材料やアモルファス、ホウ素を含有する機能性化合物について研究しています。●天然物化学研究室 自然界には多くの生物活性有機化合物が存在しています。それらの多くは不斉炭素をたくさん持つ複雑な構造をしています。第二研究室では、このような複雑な構造を持つ有機化合物の合成を可能とする有用な反応の開発を行っています。また、その応用として、生物活性天然物の合成を行っています。●生体機能化学研究室 RNAはDNA類似の遺伝子分子として、また蛋白質に匹敵する生体触媒分子として、生命活動で多彩な役割を担う生体高分子です。RNAは化学と生命科学を跨ぐ基礎研究の対象と同時に、医療や創薬への応用からも高い注目を集めています。私たちは生化学解析と人工創製を通じRNAの多彩な機能の秘密と可能性を探求しています。合成有機化学分野 Synthetic Organic Chemistry機能性化合物の合成天然物の合成発光性錯体の合成遺伝子工学によるRNA合成ラボラトリー先輩からのメッセージ大学院理工学教育部化学専攻 修士課程2年 中学、高校で化学を学んで、面白いと思ったり、興味を持ったりしたことはありませんか?また、教科書で出てきた反応を自分でやってみたいと思ったことはありませんか?化学科では、教科書で出てきた反応を実際に経験できます。 最初の2年間で化学の基礎知識を学び、3年次から化学の実験手法や考え方を学び、そして4年次に研究室に配属されて最先端の研究をしていきます。研究に明確な答えはありません。研究では、常に生じる疑問との戦いになります。疑問を一つ一つ解決するための実験を行い、考察し、結論を出します。時には、上手くいかないこともあります。しかし、研究室のメンバーや先生方とディスカッションして、結論を導けた時の達成感はとても大きなものとなります。また、疑問を解決する能力を身に付けることができます。 化学が好き、研究がしたいという人は、化学科で一緒に探求しましょう!化学科4年 皆さん、化学は好きですか?自分はあまり好きではないのに化学科に入学しました。ですが今は大好きです! 化学と言っても大学では高校よりも更に詳しい分野に分かれ、深い知識の勉強していきます。1、2年次では専門基礎科目の勉強を行います。3年次から基礎実験が始まり4年次以降での土台を作ることになります。自分はここから少し楽しくなってきました。実際に行うと中々思ったように行かないことも多く、そこを考えるのも実験の良さでした。4年次からは各々の研究室に配属され、卒業研究に取り組みます。分野も多くあり、様々な研究テーマがあるので、自分は好きな研究が行えるので楽しいと思えました。 化学が好きな人は勿論、化学が得意でない人でも、ここでしか出来ない実験や勉強などは多くあるので、皆さん、是非一緒に化学科で勉強しましょう!もっと化学科を知る →10学科紹介/化学科

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