富山大学 医学部 学部案内2026
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富山大学での 6 年間で得られる学びと成長富山大学で広がる医師への道C a m p u s S c e n e入学式石川 侑(2023 年 卒業)卒業式宮澤 正咲(静岡サレジオ高校 卒業)医学薬学祭皆さんは医学科にはどんなイメージがありますか。実習を通じてさまざまな疾患について学ぶことに積極的な人もいれば,勉強や試験を不安に思う人もいるかもしれません。私の経験から富山大学医学科の雰囲気をお伝えできれば幸いです。まず,大学1年次の五福キャンパスで基礎教育を受け,他学部との交流の機会も多く,学際的な学びができるのが特徴です。医療現場では医師だけでなく,多職種の方々と関わり,連携することが重要ですが,医学科に進学すると,似た志を持つ同級生との関わりが中心になりがちです。こうした他学部との交流は,医療現場での協働に繋がる経験になると思います。2年次から本格的に医学の勉強が始まり,解剖実習や試験など多忙な時もあります。私自身は決して優秀な学生ではなかったですが,24時間開館の図書館や学友との助け合いのおかげで乗り越えました。4年次からいよいよ臨床実習が始まります。大学病院だけでなく地域病院で長期間の実習もでき,地域医療を身近に感じる貴重な機会となります。また,杉谷キャンパスでは課外活動も盛んです。運動系・文化系問わず多くの部活があり,複数の部活に所属している学生も多くいます。医療系サークルもあり,地域や他大学の医学生と交流を深める活動が行われています。私は大学祭の実行委員を務め,多くの人と関わり,連携や協働の大切さを実感しました。これは今の医師として働く上でも生かされているかと思います。こうした富山大学医学科での6年間では,ただ医学知識を学ぶだけではなく,多様な人との関わりを通じて,将来目指す医師像を作り上げることができるかと思います。ぜひこの富山で皆さんにお会いできることを楽しみにしております。南砺市民病院 内科(とやま総合診療専攻研修プログラム所属)こんにちは。私は愛知県の高校を卒業後,2017年に富山大学へ入学し,現在は県内の病院で総合診療科専攻医として勤務しています。自然豊かで温かい人が多い富山をとても気に入っています。特に,国際医療研究会KIKにて,富山伝統の漢方をテーマに薬膳メニューを考案・提供するカフェを続けてきました。「そういえば最近…」と病院に行くほどではない健康相談を地域の方にされたときは,生活と医療の間に立つ実感が持てて嬉しかったです。学外へ出て体感した地域住民の生活やコミュニティは,医師として患者の日常や背景を理解するために重要な視点だと実習に出て痛感しました。研究医養成プログラムを利用し,学術的探求と学会発表にもつながりました。大学コンソーシアム富山の研究助成に3年連続採択され,社会医学の研究観点も楽しく実践できています。また,言語と宗教の違いから医療機関にかかりにくい方がいるという富山の課題を知ってガイドブックを作成した際には,病院の外からの視点で医療を捉えたことで,なりたい医師像を見つけました。他学部・他学年と活動し刺激を受けることも楽しさの一つです。これらの活動は,支えとなる医学の知識があるからこそできるものでもあります。1年生では一般教養,2年生では基礎医学,3・4年生では臨床医学を学びます。富山大学ならではの講義や現場を想定した話が多く,学年が上がるたび医学への関心が高まりました。4年生12月から臨床実習が始まり,患者さんを目前にするからこそ学ぶ楽しさも増えました。特に富山大学独自の多職種連携実習では,院内の他の職種の視点に立つことで,医師として求められる動き方を意識でき,その後の実習での着目点と気づきが格段に広がりました。SIM実習というシミュレーション機器を用いて手技や知識を定着させる時間もあり,手を動かして現場をよりイメージできるようになりました。学内で学んだ知識が課外活動で役立つと知識の定着が増す,地域に出るからこそ医学の疑問と興味が増していく。楽しい循環の中で過ごすことができ,5年生までを振り返ってみても,どれもが輝いて,糧になることばかりです。富山大学生だからこそ得られる経験の楽しさが伝わって,医師を目指す皆さんの参考になれば嬉しく思います。医学部医学科 5 年医学科に入ると勉強ばかりだと思っていませんか?大学生は授業が全てじゃない,想像以上に選択肢と伸びしろにあふれています。学生だからこそできることをやりきろう!私は地域での活動に力を入れてきました。医療系部活動が充実していて,救急医学勉強会SALTや小児科訪問サークル青い鳥,気になる活動全てに挑戦できました。33

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