ボット手術などの高度先進医療を提供することで地域医療の「最後の砦」としての役割を担うとともに、地域の医療機関に医師派遣を行うことで地域医療を支えています。富山大学医学部は、「くすりの富山」の歴史を背負う薬学部との連携に加えて、総合大学となった強みを生かして、人文社会芸術系学部と連携した「健康なまちづくり」研究や理工系学部と連携したデータサイエンス技術や人工知能(AI)による「脳科学」や「医療ビッグデータ」研究など、教育・研究・社会貢献において連携の充実を図っており、現在、「総合知」で地域と世界に貢献しています。そして、医学部50周年記念事業の一環として「富山大学医学部基金」を開設して、シミュレーションセンターをはじめとする教育研究環境の整備を行うなど、医学部のミッションの達成に向けて邁進しています。さらに、ToyamaMedicalJournal(富山大学医学会誌)をJ-STAGEでオープンアクセス化することで、教育研究成果の世界に向けた情報発信を開始しました。本記念誌は、医学部創立50周年にあたり、医学部創立50周年記念式典、歴史年表や歴代の医学部長・附属病院長による随想、教育・研究・社会貢献・診療・国際交流等の概要や各種統計資料等により、過去から現在までを振り返り、未来の礎となるべく発刊されました。発刊にあたり、原稿を執筆いただいた皆様をはじめ、関係の皆様に深甚なる謝意を表します。また、皆様におかれましては、富山大学医学部のさらなる発展のため、引き続き、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
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