富山大学附属病院集中治療部は、地域医療の中核を担う高度な専門部門として、重症患者の治療に全力を尽くしています。当部門は、先天性心疾患を持つ新生児から、補助人工心臓や経皮的大動脈弁置換術が必要な高齢者まで、幅広い年齢層の患者に対応できる体制を整えています。また、高難度な消化器外科手術を受けた患者や形成外科による複雑な再建手術を受けた患者など、多彩な疾患に対する包括的な治療を提供しています。この広範な対応力はスタッフ全員が高度な専門知識と技術を持ち、各患者の個別ニーズに応じた最適な治療を提供できることを物語っています。これにより、術後のリスクを最小限に抑えつつ、患者が迅速に回復できるようサポートしています。また、医師や看護師を含む全スタッフは、常に最新の医療技術と知識を取り入れ、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供することを目指しています。今後の展望として、集中治療専門医の増員を計画しており、これにより富山県全体の重症患者治療が一層強化される見込みです。この増員は、地域医療における「最後の砦」としての役割を果たすための重要な施策であり、より多くの重症患者に対応する能力を高め、地域全体の医療レベルの向上に貢献するものです。富山大学附属病院集中治療部は、地域の重症患者を守り、最先端の医療を提供することを使命としています。これからも地域社会の期待に応え、すべての患者が安心して治療を受けられる環境を維持・向上させるため、努力を続けてまいります。私たちは、地域医療の一翼を担い、常に進化し続ける部門であり続けることをお約束します。(髙澤知規)145第2章 医学部・附属病院 集中治療部
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