医学部50周年
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主な業務内容当院における医療事故防止に関し主導的役割を担う部門として、平成13年7月に医療安全管理室が設置され、令和3年6月の改組により、現在の医療安全管理部となりました。医療安全管理部は、医療安全管理責任者である副病院長(専従医師)を中心に、医師・看護師・薬剤師のゼネラルリスクマネージャー、診療科・中央診療部門・看護部・薬剤部など各部署のセーフティマネージャーで組織し、医療安全管理はもとより医療全般における質の向上に向けて全力で取り組んでいます。医療安全を考えるうえで、当院で働くスタッフからのインシデント報告は非常に重要かつ必要不可欠です。軽微なものから重大なものまで、日々、医療安全管理部のもとへ報告があり、これらについて、一つ一つ対策を検討し実施していくことで、より大きな医療事故に繋がることを未然に防いでいます。また、スタッフの積極的な報告を促すため、報告しやすい環境の構築にも力を入れています。インシデント報告は、行動や結果が想定から外れた事に誰かが気付き、対応できたGood-jobの報告と捉えるポジティブアプローチを推進するとともに、報告することによって当該スタッフに不利益が生じないよう心理的安全性に配慮した取り組みを実施しています。万が一、医療事故が発生した場合は、医療法に盛り込まれた医療事故調査制度に則り、原因を明らかにするための調査を実施し、ご遺族へ調査結果を説明するとともに、医療事故調査・支援センター(日本医療安全調査機構)に報告しています。加えて、全病院スタッフを対象に、医療安全講習会を年2回実施し、医療安全への意識向上を図っています。病院全体で重大な医療事故が発生しないよう、医療行為を安全に行えるよう、そして質の高い医療を患者さんが安心して受けられるよう組織的に取り組んでいます。・インシデントやアクシデントの収集・調査・分析・防止対策に関すること。・医療安全管理に係る巡視・点検・評価に関すること。・医療安全管理に係る業務改善の提言・指導に関すること。・医療安全管理に係る教育・研修・啓発に関すること。・医療安全管理マニュアルに関すること。・その他の医療の安全管理に関すること。(長島 久)160 医療安全管理部

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