医学部50周年
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図1 現在のセンター支援体制図2 当院からの研修施設群平成16年度から始まった新臨床研修制度に伴い当センターは開設され、平成30年度の新専門医制度に対応しつつ現在に至る。現在の体制は図1のように医師9名および事務職員4名の体制で研修医の教育・支援を行っている。創立50周年誌でお伝えすべきことは、医学生教育―研修医教育―専門医研修という専門医取得までの一連の流れの充実化と、そのフローへの若手医師のリクルートは医学部および附属病院における最重要課題である。現行の専門医制度および社会情勢により、若手医師(だけではなく若者全体の話ではあるが)は地方から都会へと集中する状況となっている。そこで、富山大学では医師キャリアパス創造センターのもと、医学教育学講座/卒後臨床研修センター/専門医養成支援センターの3者が流動的に医学教育を行い、屋根瓦方式での教育体制を構築している。我々の卒後臨床研修センターでは大きく3つの特徴を持った研修を行っている。第一の特徴が、北海道から沖縄まで全国50か所以上でできる幅広い研修である(図2)。特に地域医療や救急医療に興味を持ってもらうべく、様々な他地域から近隣のクリニックさんまで幅広い医療を知る機会を提供している。第二は、各研修医の希望に沿ったフレキシブル研修プログラムである。働き始めに興味があった診療科は2年後にも興味があるかは分からない。そのため、院内であればかなり自由度高く診療科のローテーションができるようにしている。第三に、研修医の興味に沿ったイブニングセミナーの開催である。大学病院で研修するメリットの一つは、各臨床科にそれぞれのエキスパートが複数人いることである。講義だけでは分からないことには、ハンズオンセミナーを行い、研修医の発表の場を作ることで多くの経験ができるようにしている。それ以外にも若手医師が診療以外の相談に乗るメンター制度も開設し、研修期間に起こる困り事にも対応できるようにしている(研修医がメンターを選べる)。当センターは初期研修医の仕事の充実・待遇改善を通して富山大学附属病院の入り口であり、その後に続く専門医研修、その後富山大学附属病院を支える医師を作っていくという使命をもって、今後も研修医を全力でサポートしていく。(中島彰俊)164センター長(兼)教授副センター長(兼)教授副センター長(兼)教授副センター長(兼)准教授副センター長(兼)准教授副センター長(兼)助教副センター長(兼)診療准教授松井 恒志副センター長(兼)助教副センター長(兼)診療助手事務担当事務担当事務担当事務担当中島 彰俊高村 昭輝森田 由香石木  学藤浪  斗生水 貫人館野 宏彦木戸 敏喜長元 良介清水 若奈小池 美香 叶   進 卒後臨床研修センター

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