医学部50周年
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富山県知事本日、多くのご来賓の皆様をお迎えになり、富山大学医学部創立50周年記念式典が、盛大に開催されますことを心からお祝い申しあげます。貴学部は、昭和50年に富山医科薬科大学として創設されて以来、「医学と薬学の有機的な連携」と「西洋医学と東洋医学の統合」という高い理念を掲げ、また、平成17年には富山県内の国立大学の再編・統合により富山大学医学部として、本県の医療・研究の中核拠点として、めざましい発展を遂げてこられました。また、学生教育においては、医学科と看護学科、薬学部の学生がともに学ぶ特色ある教育に取り組まれているほか、研究の面においても和漢薬の臨床研究や再生医療などで世界レベルの研究成果をあげられるなど、本県の地域医療を担い、世界で活躍する優秀な人材の育成や、県民の保健医療福祉の向上に多大な貢献をいただいております。これもひとえに、関根道和医学部長をはじめ歴代学部長並びに教職員や関係の皆様方のたゆまぬご努力の賜であり、心から敬意を表し、感謝申しあげる次第です。さて、少子高齢化・人口減少の進行や医療技術の専門・高度化、在宅医療の推進など、保健・医療・福祉を取り巻く環境が大きく変化しており、各分野における社会のニーズも多様化・高度化しています。このため、県では、富山県医療計画や地域医療構想に基づき、救急・災害医療体制の強化、がん等の高度専門医療及び周産期・小児医療体制の充実、リハビリテーション医療の推進、地域医療連携体制の推進など、医療提供体制の充実に取り組んでいるところです。特に、医師や看護職員の確保・育成、定着については、修学資金制度の拡充や、寄附講座の設置など、引き続き、貴学部と連携して積極的に取り組んでまいります。今後とも、貴学部との連携をさらに深め、医療や福祉などの分野で、未来へ向けた「人づくり」を進めるとともに、質の高い医療の提供や地域医療の向上のため一層のご協力を賜りますようお願い申しあげます。12新田 八朗祝辞

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