医学部50周年
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1.はじめに2.地域に根差した小児科医として富山県医師会長 村上 美也子写真はコロナ前のむらかみ小児科、南側正面玄関です。コロナが流行し発熱者とそうでない方との動線を分けるため、北側従業員のスタッフの入り口だったところを発熱者入口とし、検査はドライブスルーで行い、さらにその後院内の一角にも検査ができるスペースを窓と換気扇がある場所に作りました。もともと点滴や隔離用として仕切られた小部屋が5つあり、換気扇と窓がある1室を検査スペースとしました。その後コロナは5類となりましたが、長い間コロナが続いておりましたので、発熱の人とそうでない人を一緒にお待たせすることが難しくなってきました。そこでクリニック東側の花壇だったところに、建物を増設しました。従来からの南側正面玄関は熱のない人が入ってくるところ、発熱者は北側、ドライブスルーの横に発熱外来入口を作りました。ワクチンや健診の人は感染症の方と一緒にならないよう別のお部屋も設けております。今後また新興感染症が流行ってきたら、どういった機能をどの部屋に持たせるかということは、また随時考えていきたいと思っております。日々の外来は写真のように楽しく明るく愉快な外来です。しかしながら小児科では急変や重症化することもしばしばで、喜怒哀楽に溢れたドラマのような毎日を送っています。パパやママと一緒に未来ある子どもたちの成長を見守ることができることはとても嬉しいことで記念講演会私からは「地域医療の発展を願って」という題でお話しさせていただきます。私は1983年に富山医科薬科大学を卒業しました。2期生です。卒業後小児科に入局し、大学病院と出向先の病院を行き来しながら、1995年にむらかみ小児科を、そして2010年からはそれまで基幹病院で勤務医をしていた主人とともに、むらかみ小児科アレルギークリニックとして拡張し、二診体制とし診療を行っております。医師会活動としては2006年から富山市医師会、2010年から富山県医師会理事、2013年から、副会長、昨年から会長を務めております。小児科医としての日々の診療、次に自分が主に関わりました医師会活動、そして医療を取り巻く問題、これからの地域医療についてお話ししたいと思います。本日も午前中、子どもたちの診療をしておりました。今はインフルエンザのワクチン接種なども多い時期です。そのほか富山市の乳児健診、春と秋にある園や学校医の健診、急患センターの出向や、子どもに関わる講演や会議に出席しております。子どもたちの心と体の成長を一緒にみられる小児科はとてもやりがいのある科だと思っております。15記念講演会地域医療の発展を願って

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