教育研究1996年に細菌学および寄生虫学を基盤とした「感染予防医学講座」(基礎講座)が新設され、1997年に舟田 久教授が着任された。2012年3月退官後、2012年9月1日付けで山本善裕が着任した。2020年9月1日より臨床講座の所属となり、講座名を「感染症学講座」に変更した。この変更は、本学には元々感染症に関する臨床講座がなかったため、「ウイルス学講座」を基礎医学全般を担当する「微生物学講座」と変更できたためである。感染症は軽症から重症、局所から全身性感染症まで幅広く、あらゆる診療科に関わる極めて重要な疾病である。感染症を制圧するためには、「微生物学」「感染症学」「感染制御学」の全てを理解し、実践していくことが必要である。当講座では感染症に対して、予防・制御・診断・治療のあらゆる方面から多角的に診療・教育・研究を行っている。卒前教育では、基礎医学として講義(一般細菌・真菌・抗酸菌・原虫・寄生虫)と細菌学実習を担当していたが、2020年4月以降は微生物講座が設立されたことにより、講義(抗酸菌・真菌・原虫・寄生虫)を担当している。臨床医学としては「感染症学・感染制御学」を担当している。また、臨床実習および選択制臨床実習を行っている。この様に「臨床医学」を担当しながら、「基礎医学」も微生物学講座と連携しながら担当している講座は全国的にも未だ珍しい。私たちは基礎から臨床まで、低学年から一貫教育のできるメリットを最大限に活かしながら学生と向き合っている。また、文部科学省の事業として、令和2年度に大学改革推進等補助金「感染症医療人材養成事業」、令和3年度に大学改革推進等補助金「ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業」、令和4年度に大学教育再生戦略推進費「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業」と3年連続採択されており、感染症医療人材育成に関して全国的にも注目されている。 研究においては、「PK-PD理論を応用した抗菌薬至適投与法に関する研究」「分子生物学的手法を用いた抗菌薬適正使用に関する研究」「難治性細菌感染症に対するinvivoおよびinvitroでの病態解明」「レジオネラ症の発症および予後因子の解明」「非結核性抗酸菌症の発症および予後因子の解明」などをテーマとして取り組んでいる。2020年からの新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴い、微生物学講座とのウイルス学的共同研究や臨床研究等を行い世界に向けて情報を発信している。さらに、MRSA感染症や嫌気性菌感染症等にも着目し、様々な研究を行っている。(山本善裕)山本善裕教授鳴河宗聡准教授酒巻一平長岡健太郎酒巻一平講師長岡健太郎田代将人助教東 祥嗣川筋仁史上野亨敏宮嶋友希兼田磨熙杜村井佑至診療助手等芦澤信之河合暦美松本かおる川筋仁史上野亨敏宮嶋友希川村隆之兼田磨熙杜村井佑至木本 鴻竹腰雄祐江嵜真佳腰山裕貴石田羽海川口アエ藤谷知樹安河内励伊東要吏子教授秘書原嶋ルイ子医局秘書有村明美相澤文乃桑畑深雪2012年~2012年~2015年2018年~2021年2021年~2016年~2018年2021年~2021年2012年~2013年2015年~2020年2021年~2021年~2023年2022年~2023年2024年~2024年~2013年~2015年2014年~2021年2016年~2017年2017年~2021年2017年~2021年2017年~2022年2018年~2019年2021年~2024年2021年~2024年2022年~2023年2022年~2023年~2024年~2024年~2024年~2024年~2024年~2012年~2013年~2018年2016年~2018年2019年~2021年2021年~76【スタッフ】2012年9月1日~ 感染症学講座
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