講座の沿革について現在の体制主なる研究テーマ最近10年間(平成27年以降)の 主なる研究業績放射線医学講座の設置は、昭和53年であり、初代教授は柿下正雄(昭和53年-平成8年)である。後任として二代目教授瀬戸光(平成8年-平成25年)であり、現在は三代目教授野口京(平成25年-現在)が引き継いでいる。平成29年度の放射線基礎医学の近藤隆教授の定年退官に合わせて、放射線基礎医学講座を放射線腫瘍学とし、平成30年度に放射線腫瘍学部門の初代教授に齋藤淳一先生が就任している。平成30年度に放射線診断・治療学講座は、放射線腫瘍学部門を加えた大講座制へ移行している。これまで当講座で活躍し、転出した主要教員について簡単に述べる。転出時に講師羽田陸朗は本学附属病院放射線部の助教授を経て現在開業、同講師石崎良夫は、南砺市民病院放射線科部長、副病院長を経て退職、同講師二谷立介は、本学放射線基礎医学講座の助教授、済生会富山病院放射線科部長を経て退職、同講師亀井哲也は、済生会高岡病院放射線科部長を経て退職、同助教授渡邉直人は、金沢医科大学放射線医学特任教授を経て退職、同講師野村邦紀は、北陸予防健診センター部長、蔭山昌成は、済生会富山病院放射線科部長を経て退職、同講師清水正司は、黒部市民病院核医学PET画像センター部長、萬葉泰久は、八尾総合病院放射線科部長、永吉俊朗は、北陸中央病院放射線科部長、富澤岳人は、南砺市民病院放射線科部長、川部秀人は、済生会高岡病院放射線科部長、将積浩子は、済生会高岡病院放射線科部長を経て富山大学、豊嶋心一郎は、富山県立中央病院放射線治療科部長、金澤責は、上越市にて画像診断を主体として開業、小川心一は、木沢記念病院放射線治療科部長、加藤洋は、上越総合病院放射線科部長として活躍している。その他多くの皆様に支えられてきたが紙面の制約があり割愛する。野口京教授および齋藤淳一教授のもとで研究、教育、臨床が行われている。スタッフは、准教授:木戸晶、小川良平、講師:神前裕一、道合万里子、水上達治、助教:亀田圭介、森尻実、山岸健太郎、鳴戸規人、豊田一郎、趙慶利、診療助手:將積浩子、医員:丹内秀典、西川一眞、飛川雅輝、新山貴仁、伊藤夢絃、大学院生:宋昱、黎玉梅で構成されている。1)DualenergyCTにおける頭部領域の新しい画像解析アルゴリズムの開発、2)MRIによる頭蓋内硬膜動静脈瘻の診断、3)産婦人科領域のMRI診断、4)PhotonCountingCTの開発・臨床応用、5)放射線基礎研究、などがある。最近我々が独自に開発した頭部DualenergyCTにおける画像解析アルゴリズム(X-map)が注目されており、頭部DualenergyCTによる脳卒中の画像診断に関して新たなる展開が期待されている。英文原著論文が139編、国際学会発表が16回である。平成28年に、鳴戸規人診療助手および野口京教授が、米国シカゴにて開催された第102回北米放射線学会(RSNA)にて優秀賞(CertificateofMerit)を受賞している。平成29年に、西川一眞医員、野口京教授らが、米国シカゴにて開催された第103回北米放射線学会(RSNA)にて優秀賞(CertificateofMerit)を受賞している。平成30年に、野口京教授が、カナダのバンクーバーにて開催された米国神経放射線学会(ASNR)にて、最優秀賞(SummaCumLaude)を受賞している。令和6年に野口京教授が、米国ラスベガスにて開催された米国神経放射線学会(ASNR)にて、優秀賞(CertificateofMerit)を受賞している。(野口 京)80 放射線診断・治療学講座
元のページ ../index.html#94