5Outline of University of Toyama 2024大学改革理学部・経済学部、大学院博士課程を改組教 育社会貢献富山大学・富山県教育委員会主催「とやま探究フォーラム」を開催 令和6年4月、地域や社会のニーズに対応した人材育成を行うため、経済学部および理学部を改組しました。また、本学の特色を強化しつつ、分野間の連携と融合により、新たな価値を創出するため、令和4年に設置した大学院修士課程に接続する、医薬理工系の大学院博士課程を、同年4月に設置しました。 経済学部では、経済・経営・法律の3分野を学べる体制を維持したまま1学科3プログラム(公共政策・企業経営・経済データサイエンス)に再編し、データを分析・活用しながら課題を解決する実践的な能力を身につけることができます。 本学は「令和5年度大学・高専機能強化支援事業」の採択を受け、大学院理工学研究科および理学部・工学部を中心に高度情報専門人材の育成に取り組んでいます。この事業は、デジタル・グリーン等の成長分野をけん引する高度専門人材の育成に向け、文部科学省が基金を創設し大学へ支援を行うものです。 本事業では、学内における人材育成にとどまらず、県内の高等教育機関である富山高等専門学校との連携を強化しました。富山高等専門学校は、全学必修科目の「データサイエンス」「AI・MOT」に加えAIトップ人材の輩出を見据えた教育プログラムを進め、各専門をベースにデータ・AIを活用できる人材の育成に力を入れています。富山大学と富山高等専門学校がカリキュラム開発や教育面において連携することで、大学及び高専単独では実施できない多彩な教育を提供していきます。2024年2月3日、富山大学・富山県教育委員会の主催により「とやま探究フォーラム」を開催しました。本フォーラムは、本学が「富山県・富山市・富山大学データサイエンス連携推進事業」において支援している学校や、県教育委員会が「とやま新時代創造プロジェクト学修推進事業」で支援している県立学校等と合同で、総合的な探究の時間等で取り組んできた活動について、その成果を発表する場です。2023年度は県内21校の高校が参加し、約190名の生徒が49のテーマに分かれ、発表が行われました。富山県立大門高等学校によるオープニング発表では、「仮想現実を用いた災害の可視化」をテーマに、洪水時の避難経路を判断するために、3D制作プラットフォームで災害を可視化し減災・防止に役立つアプリを作成するといった成果が発表されました。発表後は生徒交流会および教員等交流会が行われ、学校の枠を超えて生徒同士、教員同士で交流を深めました。 理学部では、 1学科6プログラム(数学・数理情報学・物理学・化学・生物科学・自然環境科学)に再編し、分野横断的な知識やデータサイエンスを駆使して、幅広い視野から課題解決できる力を培う教育を行います。また、全プログラムから選択可能な国際コースを新たに設置し、国際化対応科目や海外派遣によって、グローバルに活躍できる人材を育成します。 大学院博士課程では、医学薬学教育部、理工学教育部の各専攻を1専攻化し、「総合医薬学研究科総合医薬学専攻」「理工学研究科理工学専攻」に博士課程、博士後期課程を設置。また、総合医薬学研究科と理工学研究科の連係による医薬理工学環にも、博士後期課程を設置し5年一貫型教育体制を構築しました。文部科学省「令和5年度大学・高専機能強化支援事業」に採択トピックス
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