教育学部案内2023
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 英語学の基本的な概念を学び、英文法をより深く理解するための基礎を作ることを目的とします。英語学の諸分野のうち比較的とっつきやすい形態論や英語史などを手始めに取り上げます。形態論では、philosophy→philo+sophyのように単語の成り立ちや内部構造を勉強します。英語史では、cyning→kingのように昔の英語から現在の英語にかけての変化を考察します。こうした専門的知識を今の英語教育の現場でどう活かすのかも受講者各自が考えることを期待します。写真は昔の英語で書かれたベーオウルフという書物です。 この講義では、学校教育現場で起こりうる子どもの適応上の問題を理解し、実際の教育相談で使うことのできる学校カウンセリングの習得を目指します。その際、学校心理学を基盤としつつ心理教育的援助サービスの実際を理解し、すべての子どもを対象としたチームとして行う学校カウンセリングがどのようなものかについて考えていきます。教育相談の理論 小学校で算数を教える際に必要となる数学の基礎を学びます。特に、数、関数、方程式などについての理解を深めることを目的とします。数については、素数や約数の諸性質、商と余りの定理とその応用などを学びます。関数については、その定義を理解したうえで幾つかの具体例を考察します。方程式については、その仕組みを様々な角度から考えます。算数と数学へのさらなる興味をもたれることを期待します。 小学校理科の授業(主な領域:エネルギー、粒子、生命、地球)を担当する力をつけるために、物理・化学・生物・地学の4分野に関する基礎的な理論を学びます。物理分野では振り子の運動やてこの働き、音や光の性質、電気と磁石について、化学分野では物の溶け方や水溶液の性質について、生物分野では植物や動物のつくりや働き・成長や誕生および生物と環境の関わりについて、地学分野では土地のつくりや変化、天気の様子や変化および月と太陽についての理解を深めます。子供たちが理科を楽しみながら科学的思考力を伸ばす授業づくりの素養を育みます。 中学校・高等学校の家庭科教員として必要となる調理操作、および衛生面・安全面・環境面・栄養面などに配慮した食品の取扱いなど、調理実習に関する基本的な知識と技能を実践的に学びます。また、北陸地域の食材を用いた郷土料理についても扱い、理解を深めます。理科基礎A(理論)調理実習 この授業では、器械運動の指導法を学習する前提として、マット、とび箱、鉄棒の様々な技の習得を目指します。写真は、本学で開発された逆上がり練習器を使った練習風景です。器械運動Ⅱ 日本の歴史の背景にある世界の歴史、という中学校社会の歴史的分野の視点、及び高等学校の課程で必修化される「歴史総合」の観点を意識して、現代のグローバルな視野・課題意識から、西洋史に比重を置きつつ世界史的な視野で古代から現代までの歴史を概観します。随時ディスカッションもしつつ、Ⅰでは世界各地の経済的・文化的交流に目を向けながら、古代から中世までのヨーロッパ・地中海世界の変化を検討します。西洋史の視点での講義ですが、地域史に拘泥せずに世界の歴史を広く捉える歴史観を培うことを目指します。西洋史学概論Ⅰ教育学部で開設している科目を少しだけ紹介します算数科基礎A(低・中学年)英語学概論Ⅰ この授業では、特別支援教育の概要や障害種に応じた教育施設・教育内容について理解するため、視覚障害教育、聴覚障害教育、知的障害教育、肢体不自由教育、病虚弱児教育を行っている特別支援学校の施設及び授業見学を行ないます。大学における講義だけではなく、実際に特別支援学校を訪問し、具体的にかつ体験的に学ぶことができます。特別支援教育実地演習11

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