教育学部案内2023
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附属小学校での教育実習附属幼稚園での教育実習附属中学校での教育実習小学校の現場を1年生から体験豊かな人材を育てるために■富山県教育委員会との協力で実施される特色ある事業◆教育実習 「学校インターンシップ」は、4月から2月までの通年で、講義と配置校(小学校)での実習を併せもった創造的な授業です。この授業を通して、富山をはじめとする郷土に愛情と誇りをもって、生き生きと逞しく生きていく力を子どもたちに育むことに使命感をもって臨む教師が、一人でも多く育つことを期待しています。 第1ターム・第2タームの講義を通して、学校や教育や子どもについて知識を得たのち、9月上旬から2月下旬までは学校現場での実習となります。この後期の実習では、2つのコースにわかれます。Aコースは「学びのアシスト」、Bコースは「スタディ・メイトジュニア」です。どちらも学校現場に身を置き、子どもたちの学びや育ちを支援します。 Aコース「学びのアシスト」は、学級担任として学級経営をどのように進めていくのかを理解することを重視したコースです。学級担任は、学校の教育目標の効果的な達成を目指して、また学級の子どもたちの健やかな成長を願って学級経営案を構想し、責任をもって実施、評価、省察していくことが求められています。この一連の諸活動の営みにアシスタント・ティーチャーとして参加し、日々の学級経営を推進している教師の仕事を具体的に理解していくことを目指します。 Bコース「スタディ・メイトジュニア」は、特に子どもの視点に立った支援とはどのようなものかを理解することを重視したコースです。学級内の子どもはそれぞれが個性や特徴をもっており、決して一様ではありません。中には学習や友達とのかかわり方につまずきを抱えている子どももいます。さらに大事なこととして、こうした子どもの中には外見からはなかなか理解されないけれども「発達障害」という障害を抱えていることもあるのです。こうした子どもたちをサポートするために、教員免許を取得しようとする学生が一緒に教室に入って活動する“学生支援員”という制度が全国的に始まっています。富山県では、一般市民の方がボランティアで学校に入って支援する「スタディ・メイト」という制度がすでにスタートしています。その学生版が「スタディ・メイトジュニア」です。このコースでは、子どもの特徴を的確にみる眼と、個々の子どもに応じた適切な支援方法の獲得が必要です。なお、Bコースでの活動要件を満たすと、富山学びのアシストに参加してスタディ・メイトジュニアに参加して 先生たちは、どうしたら効率よく作業が進むか、危険はないか、子供たちが楽しんで作業することができるかなど、たくさんのことを考慮していて授業構成をされており、先生同士の情報共有を行っていました。また、子供たちはみんな先生から褒められるとうれしそうな顔をし、自分に自信をもつことができていたので、褒めることはとても重要なことだと改めて実感しました。 私は、最初はただ単にすごいねとしか褒めることしかできませんでしたが、回を重ねるごとに具体的に褒めることができるようになり、声かけも自分からその子に応じてかける声を変えることができるようになりました。子供や先生から頼ってもらえたり、私が来ることを楽しみにしてくれていたことがとてもうれしかったし、たくさんのことを学ぶことができました。 支援級の子供たちはたくさんの頑張りや成長を見せてくれました。行く度にできることが増えていて、日々のステップへと進んでいるのが見て取れました。挨拶やコミュニケーションがだんだん増えたことによって、頼ってくれることも多くなり、私もサポートがしやすくなったので、相互の理解や信頼関係はとても大切だと感じられました。 支援級の先生方はただ褒めるだけではなく、「昨日は~だったけど今日はできたね」等具体的に褒めていました。毎日着実に成長している証拠を授業終わりにノートに「ほめほめポイント」を書いておられる時もあり、私も書いてあげるととてもうれしそうでした。支援級の子供たちをはじめ全校の子供たちや先生方本当にありがとうございました。■学校インターンシップ(学びのアシスト/スタディ・メイトジュニア) 教育実習は附属学校園だけでなく、協力学校にもお願いし、学生を受け入れる体制を整えていただいています。大学で実体験としては学びにくい発問の仕方、板書の仕方、児童・生徒との接し方など、実際に教育現場に立ったときに役立つ内容について、学生たちは丁寧な指導を受けられます。 このように、教育学部の学生が教師として求められる資質や能力を身につけるための環境と体制について、常に心を配っています。大学も加盟している「アクセシビリティリーダー育成協議会」が認める「アクセシビリティリーダー1級」の資格取得のために必要となる教育課程のSTEP3を修得したことになります。 両コースともに、富山県(市町村)教育委員会と富山大学教育学部の緊密な連携・協力のもと、教員志望の学生が進んで個々の学校にボランティア教師(アシスタント・ティーチャー)として直接参加し、学級経営活動や子どもの支援活動に携わりながら、自らの資質・能力等の向上を主体的に図っていくような姿勢が不可欠です。 また、この授業には富山県教育委員会から交通費の助成があります。将来の子どもの教員の担い手である皆さんは、県から大きな期待をされています。(「学校インターンシップ」報告書から)(「学校インターンシップ」報告書から)6

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