医学部案内2022
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26私は,富山大学を卒業後そのまま富山大学の看護学の博士前期課程に進みました。ここでは,受験のことと院生になってからのことをお伝えしたいと思います。まず,受験についてですが,例年,1年に2回受験のチャンスがあります。私は8月に受験しました。そのときは院試がどのような形式で行われ,難易度がどの程度なのか分からず不安でしたが,筆記の問題はそれぞれ自分の研究したい分野が出題され,比較的答えやすい内容だったように思います。また,面接では自分の入りたい講座の教授たちに対し,受験の動機や院で研究したいことをお話ししました。終わってみると,想像以上に受験者に寄り添った試験だったように思います。院生になり,はじめに予定を立てたときには,学部の頃と比較し講義がかなり少なく,けっこうゆとりがあるな,という印象でした。そして,いざ講義が始まると課題の量が多く,学部生の時よりも時間に追われている状況です。しかし,基本的には自分の研究に関連したことを課題のテーマとして設定してよいことが多いので,おもしろいと思いながら取り組めますし,その課題について他の研究室の学生たちとディスカッションすることで学びを深めることができるので,有意義な時間を過ごしていると実感しています。研究に興味がある方はあまり気負いすぎず,まずは,その分野の教授に相談してみてください。そのときに詳しく院のことや研究について聞くことができると思います。ぜひ,一緒に研究しましょう。オープンキャンパス医学薬学教育部博士前期課程1年本橋 果歩(2021年 卒業)私が富山大学を選んだ理由は,看護師,保健師,助産師の国家試験受験資格が4年間で同時に取得でき,学びながら進路を考えられるところに魅力を感じたからです。入学後,1・2年次に一般教養科目や疾患・看護技術の学びを進める中で母性看護学に興味を持ち,3年次から助産専攻コースに進むことを決めました。このコースを選択すると,他の学生よりも授業数が多く助産学実習もあります。助産学実習では,実際に分娩介助も行いお産というものにじっくり関わり学ぶことが出来ます。命の誕生の瞬間は,何度経験してもとても神秘的で感動的である一方,常に危険と隣り合わせでもあり鋭い観察力や判断力を身に付けなくてはなりません。正直,助産師への道は厳しく大変なことが沢山ありましたが,どんな時も先生方が親身になって指導し相談に乗ってくださいましたし,同じ夢を目指す仲間たちと切磋琢磨しながら学んだあの時間は,今でも心の支えになっています。助産師になった今は,大学で学んだ事を基に,母子が健やかに地域で過ごしていけるよう産科病棟やNICUで周産期看護を実践しながら,アドバンス助産師の資格も取得し更なるスキルアップを目指しています。大学で学ぶことはスタートラインに立つための準備です。富山大学は選択肢が広い上に,皆さんの夢を必ずバックアップしてくれます。皆さんも富山大学で実り多い4年間を過ごし,夢に向かって頑張ってください。富山大学附属病院助産師浦田 裕未(2006年 卒業)私が医療職を目指すようになったのは中学生の頃でした。看護師になろうと決めたものの,目指したい看護師像はぼんやりとしたまま大学を受験したことを覚えています。母性看護学実習博士前期課程を目指す皆様へCampus Scene助産師として命の誕生の瞬間に立ち会う看護学科先輩からのメッセージ

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