富山大学医学部案内2023
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TOPICS情報通信技術(ICT)を活用した医療人教育感染症医療人材の養成医学部では,学習管理システム(Moodle)を用いた学修のオンライン化に先駆けて取り組んでいたことにより,コロナ禍でもオンライン授業へスムーズに移行できました。対面型とオンライン型の良い面を組み合わせて学修に活用し,講義のみならず,心肺蘇生講習会,臨床実習,グループ討議,試験など,新しい学修法に学生と教職員が協力して取り組んでいます。また,実技の訓練の際に用いる医療用シミュレータでは,各自のスマートフォンを用いて学生同士で評価する仕組みも取り入れています。医療人には,お互いの役割を理解し,コミュニケーションをとる能力も必要です。医学・薬学・看護学合同でのオンライン演習も導入しています。富山大学(医学部・薬学部)は,「感染症医療人材養成事業」・「ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業」に文部科学省から選定され,感染症教育により地域の感染制御の即戦力となる感染症医療人材を養成しています。シナリオ学修やシミュレーション実習により知識や技能を修得しながら,オンライン診療業務の経験を積むことも含まれます。2022年からは全国3か所の拠点のひとつとして,最先端の機器に触れながらコロナで大きく変わった検査を学修したり,感染対策に必要な知識や技術を修得できる環境がより充実することとなります。修得した知識や技術を社会還元することまで学修することで,地域社会のニーズに傾聴でき時代に合わせて対応できる人材育成に取り組んでいます。ポストコロナ時代の医療人養成微生物を瞬時に検出する質量分析低学年から取り組む新型コロナ検査実習新入生医療学研修の感染対策として、新入生300人が自ら抗原検査を実践タブレット端末を用いたオンライン診療の訓練の様子医学生が2人組になり、スマートフォンからお互いを評価しあい数多くの医療行為を訓練している様子20

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