富山大学医学部案内2023
4/32

富山大学医学部は,1975年に富山医科薬科大学医学部として開学し,2005年の富山県内の国立大学の再編・統合を経て,開学から間もなく半世紀になる歴史ある医学部となりました。建学の理念は「里仁為美」(論語)であり,「仁の精神」をもって地域と世界で活躍できる医療人の養成を使命としています。建学の理念が刻まれた石碑の題字は,当時の文部大臣である永井道雄氏の揮毫によるものであり,社会からの大きな期待を背負った開学でした。富山大学医学部は,医学と薬学の融合,西洋と東洋の融合,基礎と臨床の融合を目指した富山医科薬科大学の歴史を踏まえて,再編・統合により日本海側有数の総合大学となったスケールメリットを生かした教育,研究,社会貢献を行っています。教育面では,人文,経済,教育,理学,工学,都市デザイン,医学,薬学,芸術の各学部の教員が教養教育科目を開講しており,学生は幅広く学修できます。また,専門科目では,医学部と薬学部が杉谷キャンパスに集約されている「地の利」を生かして,医学生,看護学生,薬学生に対する合同教育や多職種連携教育が実施されています。学生は多種多様な価値観や学問領域に接することができ,豊かな人間性が涵養されます。また,高度な知識と技術を持った医療人を養成するために,医学科ではグローバル・スタンダードの医学教育を実施しており,日本医学教育評価機構(JACME)から国際基準に適合との認定を受けています。その結果,卒業生は米国医師国家試験の受験資格を有するなど,世界での活躍機会が保証されています。看護学科では,日本看護学教育評価機構(JABNE)の認証取得に向けた看護学教育改革が行われています。また,看護学科では,看護師,保健師,助産師の受験資格を取得できます。学部卒業後は,大学院総合医薬学研究科での学位取得や,専門医・専門看護師などの資格取得が可能です。研究面では,とくに脳科学領域で世界トップクラスの研究が行われています。また,近年では,人工知能やビッグデータによる研究も盛んに行われており,世界から注目されています。他学部の教員との分野融合研究や,海外の大学との国際共同研究も活発に行われています。社会貢献面では,地域と連携した各種の地域課題解決を行っています。卒業生は,保健,医療,教育,研究の各領域で,地域と世界に貢献しています。高度な知識と技術は,高い精神性の上に築かれてこそ,社会にとって有益なものとなります。富山大学医学部で,「仁の精神」をもって地域と世界で活躍できる医療人を目指しませんか。皆様を心からお待ちしています。「仁の精神」をもって地域と世界で活躍できる医療人を養成富山大学医学部長 関根 道和建学理念「里仁為美」国際認証Accredited2017-20232

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る