薬学部案内2023
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創薬科学科の学生は、3年次から配属された研究室で卒業研究を行います。私が所属する研究室では、分子間の相互作用など、化学をベースとして生命現象を捉える『ケミカルバイオロジー』を専門にしており、自ら設計した人工DNAを合成し、生体分子との作用や物性を評価しています。他にも数多くの研究室があり、それぞれの学生がより専門性を深めた内容をテーマに、日々研究に取り組んでいます。3年次までは講義や実習を中心とした学校生活でしたが、4年次からはそのほとんどが卒業研究に当てられます。決められた時間割通りに過ごす生活から一変、自主的・計画的に取り組む力が必要とされますが、自分なりの考えをもって進めていけることに面白さを感じていました。研究室では実験を行うばかりでなく、自分の研究分野を中心とした文献を読んだり、勉強会や研究発表を行ったりもしています。今はまだ、知らないことや出来ないことばかりですが、先生や先輩方のご指導を受けながら日々努力を重ねています。やるべきことの尽きない忙しい毎日ですが、休みの日には部活動にアルバイト、遊ぶことだって忘れずに、大学生らしくエネルギッシュに駆け回っています。学ぶことも、遊ぶことも、今しかできない貴重な経験だと思っているので、頭も身体も目一杯働かせながら、充実した大学生活を送っています。薬学科5年生では、薬局と病院においてそれぞれ11週間、合わせて約半年間の実務実習を行います。実務実習へ行く前に基本的な調剤手技や服薬指導を学びますが、実際に現場に出てみないと経験できない事が沢山ありました。服薬指導の際に薬についての説明や確認だけではなく、生活状況の聞き取りや見た目の変化についても気を配り、患者さんの体調変化や副作用出現の有無を見逃さないように注意する必要があり、薬剤師の存在の重要性を改めて感じました。また、医療についての情報は日々更新されていくため、国家試験が勉強のゴールではなく、その後も継続して勉強していくことが大切であると感じました。また、5年生は卒業研究や実務実習と並行して就職活動も行っていきます。薬局と病院という異なる環境での実務実習を経験することで、自身の将来像を具体的にイメージすることが出来ました。進路を決める際においても、実務実習は非常に価値のある経験であり、大きな判断材料となりました。実務実習を終えた現在は、卒業研究と国試勉強に力を入れています。研究と勉強の両立は大変ですが、卒業までの限られた時間の中で今自分がすべき事を考え、悔いなく大学生活を締めくくりたいと思います。薬学科5年生の日常薬学科 6年  大門 美菜創薬科学科4年生の日常博士前期課程 2年  岡部 春花キャンパスカレンダー入学式オリエンテーション前学期授業開始開学記念日後学期授業開始医学薬学祭新入生医療学研修早期体験実習卒業論文発表会  (薬学科6年生)バドミントン大会卓球大会TOEIC講習会ソフトボール大会総合薬学演習発表会OSCE試験冬季休業高校生体験入学前学期授業終了博士論文発表会後学期授業終了TOEIC・IPテストCBT試験夏季休業南カリフォルニア大学臨床薬剤師教育研修後学期末試験卒業論文発表会(創薬科学科4年生)修士論文発表会 前学期末試験薬剤師国家試験ニュージーランド     語学研修学位記授与式春季休業病院での実務実習期間中の1週間のスケジュールmontuewedthufri18:45-10:15講義カンファレンス講義講義講義210:30-12:00持参薬鑑別回診カルテチェック持参薬鑑別カルテチェック313:00-14:30カンファレンスカルテチェック服薬指導カルテチェック回診414:45-16:15カルテチェック服薬指導持参薬鑑別カンファレンス服薬指導516:30-18:00回診服薬指導回診カンファレンス服薬指導montuewedthufri18:45-10:15卒業研究卒業研究卒業研究卒業研究卒業研究210:30-12:00313:00-14:30薬学経済414:45-16:15卒業研究516:30-18:00創薬科学科4年次前期の時間割(例)14

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