薬学部案内2023
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物理系生物系化学系倫理系薬用植物園医療系薬剤・薬理系分子神経生物学遺伝情報制御学分子細胞機能学がん細胞生物学応用倫理学医療薬学・保険薬局学薬物治療学病態制御薬理学医薬品安全性学実践薬学臨床薬剤学(附属病院薬剤部)医薬品品質保証・評価学生体認識化学生体界面化学構造生物学薬物生理学分子合成化学薬品製造学薬化学薬用生物資源学植物機能科学薬剤学応用薬理学製剤設計学各系の連携によりとやま伝統の和漢薬から最新の医薬品まで優れた教育・研究を展開学術論文って何ですか?A学術論文とは、研究で得られた新しい事実や発見、実験結果をまとめたものです。そのほとんどは、国際的な科学雑誌(ネイチャーやサイエンスなどの名前を聞いたことがあると思います)に投稿されて、世界に向けて発表されます。また、学術論文(文献)を調べれば、世界でどんな研究が行われているかがわかります。学術論文のほとんどは英語で書かれていますので、英語能力は研究者に欠かすことのできないものです。研究室紹介研究室には大きく5つの系があります。実際の研究内容は多岐にわたり、多角的にくすりにアプローチしています。研究室ごとにホームページを開設していますので、詳細は薬学部ホームページをご覧ください。研究室を紹介した動画もありますので併せてご覧ください。こうして卒業研究で見出された新発見は富山発の「新しい薬学」として、世界に発信されています。松田 康佑博士前期課程 2年私は世界中の患者さんのために薬を創ることを目指し、大学院に進学しました。私が研究を行っているアトピー性皮膚炎によるかゆみは難治性であるため、有効な治療薬の探索が期待されています。私は日々論文を読み勉強することで、治療薬の候補を見つけました。そして自分で仮説を立て、実験を計画し、アトピー性皮膚炎モデルマウスに投与することでその治療効果を実証しました。自分が立てた仮説通りにマウスが行動を示した時の感動は今でも忘れられませんし、そこに研究の魅力があると私は感じています。さらに学会でその成果を発表し、日本薬理学会北部会においては優秀発表賞を、神経行動薬理若手研究者の集いでは最優秀発表賞を受賞しました。実際に自分の研究が他の研究者の方々から評価されることは大きな自信につながりました。そして最終的には論文を執筆し世界に発信することで、初めて自分の研究が創薬につながるその一歩を踏み出せました。ここまでの道のりは決して短くはありませんでしたが、研究者として、人として、大きく成長することが出来ました。また、このような充実した研究生活にはもちろん共に研究を楽しく行う仲間がいます。丁寧に指導して頂く先生や頼りになる先輩、面白い同期やかわいい後輩など富山大学は本当にいい人に恵まれていると思います。皆さんと富山大学で一緒に研究できる日を楽しみに待っています。医学薬学教育部(薬学系)研究室一覧http://www.pha.u-toyama.ac.jp/research/laboratory/動画で観る薬学部YAKUGAKU TV加藤 瑞希博士後期課程 2年私は富山大学創薬科学科を卒業し、大学院に進学しました。現在、がんで異常に発現するタンパク質に着目した研究を行っており、疑問・仮説・実験・考察のサイクルで自分自身の研究テーマと日々向き合っています。実験では、仮説と異なる結果が得られることも多いですが、その中から新たな仮説を立て、研究を進めていくことに面白みを感じています。また、研究室では論文紹介セミナーがあり、自らテーマを設定し最新の論文を紹介しています。論文を理解し発表する力が身につくだけでなく、幅広い知識を得ることで研究へのさらなる探求心がわいてきます。研究室での生活を通して、先生方や研究室のメンバーと研究に関して議論することで、研究者になるための考え方が育っていることを実感しています。また、富山大学には多くの留学生が在籍しています。彼らとコミュニケーションをとる機会も多く、様々な国の文化を学ぶだけでなく、日常会話や研究に関する英語スキルを身につけることも可能です。さらに、杉谷キャンパスには薬学部だけでなく医学部や和漢医薬学総合研究所が集約されており、薬学の分野を超えた研究が行えることも富山大学の強みであると感じています。16

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