富山大学都市デザイン学部案内2023です。
2/36

本学部は、持続可能な社会の構築を目指して、2018年4月に富山大学9番目の学部として誕生しました。現在、わたしたちは、人口減少・超高齢化、地球温暖化という、これまでに人類が経験したことのない大きな問題に直面しています。また、昨今のコロナ禍は、グローバル化した社会のもつリスクをまざまざと示しました。働き手が減るなか、住みやすい環境、活力ある社会を維持するためには、人々の生活の場である「都市」を新たにデザインすることが求められています。人口減少の時代に社会を持続させるためには、AI等のデジタル技術を活用して省力化、高効率化を図る都市や地域のDX(デジタル・トランスフォーメーション)が必要です。もちろん、単なる省力化、高効率化ではなく、人々の楽しさや幸せにつながるものでなければなりません。そのためにはデジタル技術をどう活用するか、デザインが必要です。本学部が、学部共通科目として、データサイエンス、デザイン思考に力を入れているのはそのためです。本学部の3学科には、それぞれに都市デザインの重要な役割があります。地球システム科学科は都市の土台となる自然の理解を、都市・交通デザイン学科は人々の移動を含めたまちづくりを、材料デザイン工学科は都市や交通を支える材料の開発を担っています。異質な3学科だからこそ、連係により持続可能な社会を実現するための新しいアイデアが生み出せると考えています。本学部は、それぞれの専門の学びとデータサイエンス、デザイン思考の力を併せ持つ、これからの社会を担う人材を育成します。富山をフィールドとして学び、身に付けた力は、世界中どの地域でも活用できるはずです。2022年3月には第一期生が社会に羽ばたいていきました。卒業生がこれからの都市をデザインし、持続可能な社会を構築していってくれるものと確信しています。皆さんもこの学部でこれからの社会を考えてみませんか。都市デザイン学部長 渡邊 了学部長メッセージ

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る