英米言語文化講読Ⅱ

  • ※掲載内容は当時のものです。

科目名が「講読」なので、「英語の本を訳読する授業?」と思われるかもしれませんが、実は扱うのは映画です。

担当する赤尾は、アメリカ映画を研究しています。この授業では、映画に登場する人種的・性的マイノリティの人物について考察します。生き方の多様性(ダイバーシティ)が話題となる今、映画のマイノリティのキャラクターはどう描かれているでしょうか?時代の流れとともに多様化してきたといえるのか?「ステレオタイプ」とは何で、その誕生にはどんな歴史的背景があるか?などを、映画を観ながら考えます。

というわけで、「講読」といってもひたすら英文を読む…のではなく、受講者はまず予習として各自で映画を観ておき、授業では英語または日本語でプレゼンテーションをします。このようなやり方を、アクティブラーニング形式といいます。プレゼンは希望者のみで、期末レポートを書いてもよいです。

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英語プレゼン配布資料(見本)
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英語プレゼン配布資料(見本)
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ZOOMによるプレゼン

さらに、この授業では、映画のなかで気になったセリフや役立ちそうな英語表現を抜き出し、会話演習を行います。

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英語字幕と日本語吹き替えを書き出し、比較しているところ

この「セリフで英会話」の演習を授業に取り入れたきっかけは、私自身の体験にあります。学生の時『燃えよドラゴン』というカンフー映画が好きだった私は “Don’t think! Feel!”(考えるな、感じろ!)をはじめ、主人公のセリフを暗記するほど視聴したのですが、そうするうちに、いつの間にか英会話の力がついていたのでした。

では、プレゼンの息抜きも兼ねて始めたこの会話演習、受講生の皆さんの反応はどうだったでしょうか。この原稿を書くにあたり、「なにか授業でおもしろかったこと、ありました?」と(おそるおそる)たずねたら、「プレゼンをしたこと」という答えが圧倒的でした。会話演習のほうは、けっこう大変だった、長ゼリフをあんなに早くカンペなしでしゃべるなんて俳優はすごい!などの感想が聞かれました。「高速&長ゼリフ」に挑戦した皆さんは、息抜きどころではなく、息切れしていたもようです。

人によって「おもしろい」も様々ですね。それがわかったのが、私としては大変おもしろかったです。今後、受講生の意見を取り入れ、より楽しく・深く学ぶ授業をめざします。

担当教員
赤尾 千波
学部
人文学部
対象
学部:人文学部
学年:3、4学年