富山大学大学院理工学研究部(工学)磯部教授らのグループがリン酸化タンパク質特異的なモノクローナル抗体を効率よく作成する方法を樹立

 富山大学大学院理工学研究部(工学)磯部正治教授らの研究グループは、セルソーターを用いた高速・高精度な抗体産生細胞分離法を用いて、リン酸化タンパク質特異的なモノクローナル抗体を効率よく作成する方法を樹立しました。
 本手法は、目的の抗原に結合する抗体を産生している細胞を高精度に見つけ出すことで、従来必要であった大規模なスクリーニングを省いて、目的の抗体を産生する細胞を確実に探し出し、短時間で高性能な抗体を作製するための技術です。本研究により、従来法では取得が極めて困難であった標的タンパク質に対しても特異的抗体の作製が可能となり、診断薬や抗体医薬品開発への応用が期待されます。
 本研究成果は2016年4月29日付けの「Scientific Reports」 (論文名:Novel method for the high-throughput production of phosphorylation site-specific monoclonal antibodies)に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 238KB]