大学院医学薬学研究部(薬学)の川口甲介 助教、岡元拓海 大学院生(博士後期課程2年)、今中常雄 教授らのグループがABCD4のリソソーム局在化機構を解明

 富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)の川口甲介 助教、岡元拓海 大学院生(博士後期課程2年)、今中常雄 教授らのグループは、「ビタミンB12の細胞内での輸送に関わるABCトランスポーターABCD4が、本来機能すべき場所であるリソソームに局在化するためには、小胞体膜上でアダプターとなるリソソーム膜タンパク質LMBD1と複合体を形成する必要がある」という新しいタンパク質局在化機構を発見しました。
 これはABCトランスポーターの細胞内局在が、アダプタータンパク質によって決定されるという世界で初めての報告です。また、ABCD4の機能障害や局在化の異常は重篤なビタミンB12欠乏症の原因となることより、その治療法の開発が期待されます。
 本研究成果は、2016年7月26日付け「Scientific Reports」(論文名:Translocation of the ABC transporter ABCD4 from the endoplasmic reticulum to lysosomes requires the escort protein LMBD1)に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 280KB]