地域連携推進機構地域医療保健支援部門 関根道和教授らのグループが子供の虫歯予防に関する新たな知見を公表

 富山大学地域連携推進機構地域医療保健支援部門 関根道和教授らのグループは、 高岡市内の5つの小学校に通う1年生から6年生までの全児童2,109名を対象として、平成28年1月に文部科学省スーパー食育スクール事業の追加調査を実施し、子供の虫歯予防に関する新たな知見を得ました。
 調査の結果、虫歯のある子供(虫歯の治療中あるいは未治療の虫歯があると回答した子供)は全体の9.2%であり、虫歯は、長時間メディアを利用する子供、睡眠時間が短い子供、朝食を欠食する子供に多いことが分かりました。間食の摂取頻度や運動習慣と虫歯とに明らかな関連性は認めませんでした。
 今回の調査から、生活習慣が乱れている子供には、依然として虫歯が多いことがわかりました。「歯を磨く」だけではなく、「しっかり寝る」といった望ましい生活習慣の確立が、虫歯予防に重要であるといえます。
 この調査結果の詳細は、2017年5月25日(木)、26日(金)に福岡県で開催された第55回日本小児歯科学会大会で発表されました。

プレスリリース [PDF, 280KB]