大学院医学薬学研究部(医学)岸裕幸准教授らの研究グループがウイルスに対する反応性が高いT細胞は「共有T細胞レセプター」を利用していることを解明

 富山大学大学院医学薬学研究部(医学)免疫学講座、岸裕幸准教授、浜名洋特命助教、村口篤名誉教授らの研究グループは、広島大学原爆放射線医科学研究所の川瀬孝和助教、一戸辰夫教授らとの共同研究で、ウイルスに対する反応性が高いT細胞は「共有T細胞レセプター」を利用していることを解明しました。
 今回、富山大学の単一細胞解析技術と、次世代シーケンサを用いた網羅的なTCR解析技術を組み合わせることにより、初めて「共有TCR」の存在が明らかにされました。
 今回の結果は、多数のT細胞の中から高い免疫防御機能をもつ細胞を選び出す手掛かりとなり、感染症やがんに対する免疫療法の臨床開発に貢献することが期待されます。
 この研究成果は、6月16日に英国科学雑誌「Scientific Reports」論文名:「Highly Functional T-cell receptor repertoires are abundant in stem memory T cells and highly shared among individuals」オンライン版に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 539KB]