大学院医学薬学研究部(医学)山本助教、笹原教授らのグループは、脳血管のペリサイトが成熟したマクロファージ由来であることを発見

 大学院医学薬学研究部(医学)山本助教、笹原教授らのグループは、血管内皮細胞と共に脳血管を構成するペリサイトが、血球系細胞である成熟したマクロファージ由来であることを突き止めました。これまでペリサイトは間葉系細胞や神経堤細胞由来であると考えられてきましたが、本研究の結果によって新たな細胞ソースが存在することが明らかとなりました。ペリサイトは血管のホメオスタシスに重要な働きを担っているため、血管再生や腫瘍血管抑制における新たな創薬ターゲットとなることが期待できます。
 この研究成果は、6月20日付けの英国科学雑誌「Scientific Report」論文名:「A subset of cerebrovascular pericytes originates from mature macrophages in the very early phase of vascular development in CNS」のオンライン版に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 344KB]