僧帽弁閉鎖不全症(心臓弁膜症)をカテーテルで治すことに日本海側で初めて成功

 太もも付け根よりカテーテルを心臓まで持ち込み、カテーテル先端につけた“クリップ”で僧帽弁をつまむことにより逆流を制御することで、開胸手術を行わず、心不全症状を劇的に改善する治療(経皮的僧帽弁接合不全修復治療(経皮的僧帽弁クリップ術))に、富山大学附属病院循環器センターの絹川弘一郎教授、上野博志診療准教授、福田信之助教、田中修平医師のグループが日本海側で初めて成功しました。
 開胸しないため患者さんの体への負担が非常に小さいことが特徴です。これにより75歳以上の高齢者や、呼吸器疾患のある方、日常の活動能が低下している方(杖歩行など)など、様々な理由により手術による治療が困難な僧帽弁閉鎖不全症(MR)患者の息切れや動悸、疲労感などの心不全症状を改善することができます。
 高齢化や、動脈硬化疾患患者の増加から手術適応がないとされる僧帽弁閉鎖不全症(MR)患者が増加しているため、今後普及していくと考えています。

 

プレスリリース [PDF, 390KB]