富山県内の大規模調査から児童の便秘について分析―心理的ストレスが多く、親子間の会話が少ない児童に多い―

 富山大学大学院医学薬学研究部(医学)・疫学健康政策学の山田正明助教、関根道和教授らは、富山県内の児童約1万人を対象とした研究から、児童の便秘と生活習慣、家庭環境についての関係を分析し、児童の便秘予防に関する新たな知見を得ました。
 これまでに確立されている便秘要因として食物摂取不足、運動不足、心理的ストレスが挙げられますが、便秘の大規模研究はほとんどありませんでした。今回、既知の便秘要因に家庭要因を加えて分析を行いました。その結果、児童の心理的ストレス(イライラや学校へ行きたくない)が多いこと、親子間での会話が少ないことが便秘と有意に関連していました。さらに、その関連の強さは食物繊維不足、運動不足とほぼ同等の強さでした。このことから、児童の便秘予防には児童の心理的ストレスの軽減や親子間での会話が重要な役割を担っていることが明らかになりました。
 この研究成果は国際誌、Journal Epidemiology に掲載されました。(平成30年8月25日)

 

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