大学独自の海外キャリア研修をベトナムで実施 -海外展開する県内企業の魅力発見-

 富山大学では、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」の地域定着プログラムの一つとして、海外展開する富山県内企業の魅力発見とグローバル人材育成を目的に、ベトナム社会主義共和国で大学独自の海外キャリア研修を実施します。
 この研修は、海外で事業展開する田中精密工業(株)(富山市)の協力を得て、ベトナム国内にあるグループ企業に学生を派遣し、実務研修や日本人駐在員及び現地人従業員との交流などを行うもので、昨年度、一昨年度とタイ王国で実施してきた実績を活かし、今年度はベトナムで実施します。
 研修期間は来年2月18日から22日までの5日間。派遣学生は、書類審査、面接を経て選考された経済・医・工学部の1年次から4年次の5人で、11月28日に認定証交付式を挙行し、国内における事前研修も含めた「富山大学海外キャリア研修派遣事業」をスタートしました。
 認定証交付式では、就職・キャリア支援センター長の清水正明副学長が研修生5人に認定証を手渡し、研修先企業代表からは「学生時代に多くの経験を積んでほしい」と激励がありました。また、学生代表からは「地域社会に貢献できる人材として成長できるよう5人で協力して臨みたい」と抱負が述べられました。
 今後は、研修をより実り多いものとするため、海外研修に出発するまでの間、研修先企業の概要やベトナムの経済・歴史・文化について事前学修を重ねるとともに、危機管理やビジネスマナーの講習も実施します。また、帰国後は成果報告会を開催することとしています。

認定証を交付された学生(前列左から3名、右から2名)と清水副学長(後列左から3人目)ら
研修先企業による国内事前研修