産後うつと関連して対児愛着が悪くなる(エコチル調査より)

 富山大学医学部公衆衛生学講座 𡈽田暁子助手らのグループは、産後1か月時の母親の産後うつと子どもへの愛着指標を調べた結果、産後うつと関連して対児愛着が悪くなることを「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」から明らかにしました。

 これまで、母親が子どもを大切に思う気持ち「対児愛着(ボンディング)」の障害は、産後うつの発症と同時に起こる例が多いことが知られていましたが、約76,000人の母親を対象に評価し検討したのは世界で初めてです。

 この研究より、産後うつに対して早期の対応をすることによって、ボンディング障害を予防できる可能性が示唆されました。

 この研究成果は精神医学系専門誌「Journal of Psychiatric Research」に2019年1月5日付で、オンライン掲載されました。

プレスリリース [PDF, 450KB]