カンキツウイルスを高感度で検出するウイルス診断キットの試作に成功 -感染樹の早期発見により感染拡大防止に期待-

 愛媛大学プロテオサイエンスセンター野澤 彰講師、澤崎達也教授、富山大学学術研究部医学系小澤龍彦助教、岸 裕幸教授、愛媛県農林水産研究所果樹研究センター清水伸一室長(研究当時)、青野光男主任研究員らの研究グループは、カンキツ類の品質低下や収穫量減少につながるウイルス病の原因の一つであるカンキツモザイクウイルス(CiMV)等を高感度で検出するウイルス診断キットの試作に成功しました。
 これは、CiMVを高感度で認識するウサギモノクローナル抗体の取得とその抗体を利用したCiMV検出系の確立に成功したことによるもので、この診断キットの実用化により、カンキツ栽培の現場において感染樹を早期発見し、感染の拡大を防止することが期待できます。
 この研究成果に関する論文は、2020年4月16日付けでPLOS ONE誌に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 879KB]