和漢医薬学総合研究所で、第1回プロジェクト等合同研究集会を開催

「第1回富山大学和漢医薬学総合研究所(以後和漢研とする) 3プロジェクト等合同研究集会」が7月28日に開催され、和漢研の教員21名が参加しました。

和漢研では、令和2年4月に組織改革を実施するとともに、近年、世界的に問題になっている高齢化の進行、多因子性疾患の増加、及び天然資源の枯渇等の課題を3つの重点研究プロジェクトとして新たに定め、その解決を目指しています。

小松かつ子研究所長による概要説明の後、「高齢者疾患対策研究」プロジェクトに携わる東田千尋教授及び東田道久准教授、「未病・予防先制医療研究」プロジェクトに携わる早川芳弘教授、渡辺志朗准教授、小泉桂一准教授、奥 牧人 特命准教授、山本 武助教、「資源開発研究」プロジェクトに携わる森田洋行教授、スレス アワレ准教授、小松かつ子教授が、それぞれの研究プロジェクトにおける研究目的、5年後の最終目標、これまでの研究成果、令和2年度の到達予定を発表しました。引き続き、4月の組織改革にて新設された「複雑系解析分野」の中川 嘉教授が今後の研究計画を発表しました。

発表後は、それぞれの発表に対して実験内容への質問や提案・アドバイス等活発な質疑応答が行われました。研究所内の教員がお互いの研究発表を聞く機会は少ないため良い刺激となり、またプロジェクトを超えた研究交流に繋がる機会となりました。

また、臨床応用部門長 嶋田 豊教授及び和漢医薬教育研修センター長 柴原直利教授からそれぞれの業務の進捗状況が報告されました。臨床応用部門及び和漢医薬教育研修センターでは、今後、基礎研究を臨床に活かす臨床試験の実施、医薬品・機能性表示食品の開発、漢方医療に従事する医師・薬剤師のリカレント教育と教育研修システムの確立等が期待されます。

本研究集会は次回10月の開催を予定しています。