昆虫が共生細菌を次世代へ伝える機構を解明(先端ライフサイエンス拠点 土`田 努 特命助教)

本学先端ライフサイエンス拠点の土`田 努 特命助教と、独立行政法人産業技術総合研究所生物プロセス研究部門生物共生進化機構研究グループの古賀 隆一 主任研究員、深津 武馬 研究グループ長らは共同で、アブラムシの細胞内共生細菌が母虫の体内で初期胚へ伝達される瞬間を画像としてとらえることに成功し、宿主昆虫が細胞の分泌・物質取り込み機能を利用して必須共生細菌を選択的に次世代へ伝える仕組みを明らかにしました。
宿主昆虫の生存に必須の共生細菌はどのようにして子孫へ確実に伝えられるのか、その機構には不明な点が多くありました。今回の成果は、長年にわたり未解決であった問題に回答を与えるものです。また、必須共生細菌の伝達機構を標的とした新規殺虫剤などの開発への貢献も期待されます。
本研究成果は、米国科学アカデミー紀要5月15日号に掲載されました。
研究成果概要 [PDF, 764KB]

動画を再生するには、Adobe Flash Playerの最新バージョンが必要です。

アブラムシ菌細胞塊の3次元イメージ (動画のみ。音声はありません。)
動画を再生するには、再生ボタンを押してください。

Quick Time(MOV)形式

Quick Time(MOV)形式(1.75MB)