平成30年度ダイバーシティ研究環境実現シンポジウム 現状と挑戦‐PART Ⅱ「女性研究者を増やそう!」を開催

 2019年2月6日に、平成30年度ダイバーシティ研究環境実現シンポジウム 現状と挑戦‐PARTⅡ「女性研究者を増やそう!」を開催しました。双方向遠隔システムを利用して3キャンパス同時開催し、合計41名の参加がありました。
 第1部では、6名の研究者による海外短期留学報告が行われました。続いて総合討論が行われ、留学の実績紹介とともに、「本事業の良い点」、「改善点・課題」及び「短期留学支援の将来像」について討論が行われました。討論では、基本的な研究ネットワークができ、研究に集中できた反面、留学中も本来の業務を継続する必要があり、物理的・精神的に負担感が大きかったとの意見が聞かれました。この点に関しては、学部全体での啓発が必要であるが、海外短期留学は若い研究者のモデルケースとして今後も活用していきたいとの話し合いがもたれ、今後留学を考えている研究者の指針になる議論が行われました。
 第2部前半は、人文学部、人間発達科学部、経済学部、薬学部及び芸術文化学部の5部局の各部局長と研究者が男女ペアとなり、それぞれの立場から事業の進捗の報告と男女共同参画の現状と挑戦についてパネルディスカッションを行いました。
 後半は、PARTⅠと同様に「富山大学における職階の逆ピラミッド構造の改善と若手研究者の増員に向けて」及び「女性研究者優先枠などのポジティブアクションの可能性」について10名のパネリスト全員で総合討論を実施しました。パネリストからは、「女性研究者比率が達成している部局においても環境整備がなされていない。」、「女性研究者の人数が少ない要因は大学だけでなく社会環境にも原因がある。」等の意見が出されました。
 第2部終了後、市田蕗子学長補佐・男女共同参画推進室長から、今回のシンポジウムを各部局だけでなく、大学全体としての男女共同参画の推進に繋げるきっかけとしたい旨及び女性教員比率の向上に向けて、男女共同参画にかかわる提言の作成をする旨の発言があり、閉会しました。

お話を聞く参加者たち