平成23年度9月期 学位記授与式 告辞

平成23年9月期 学位記授与式 告辞

告辞

本日、平成23年度9月期学位記授与式において、海外からの留学生9名を含め、学部卒業生12名、大学院修士課程修了生16名、同じく博士課程修了生7名、そして論文博士1名の合計36名の皆様に学位記を授与いたしました。卒業生、修了生、そしてご指導くださった教職員、ご家族の皆様、ご卒業大変おめでとうございます。富山大学を代表して皆様に心よりお慶び申し上げます。

今皆様は、人生の新しいスタートに立ち、将来の夢にむけ期待に胸ふくらませておられることでしょう。現在世界は、1970年代以降のコンピュータ技術の進歩・普及により、社会・経済構造が大きく変革し、我々の生活環境や考え方も変化してきました。皆様がこれから生き、作り上げていく30年、40年後の世界は、現在の概念では予想のつかぬ新しい形になることでしょう。
皆様がどのような道に進まれても、そして社会・世界がどのように変化しようとも、社会人としてそして人として、持ち続けて欲しいと私が考える3つの思いを、本日のメッセージとして述べさせて頂きます。

第1は、あなた方一人一人の独創性、創造性を大切に育ててほしいということです。
近年の新知見の発見や技術の開発・導入には眼を見張る物があります。インターネットなどコンピュータ技術の生み出すデータ収集・整理能力の大きさやスピードは、人間の能力を遥かに凌駕するものとなり、人としての知識獲得や創造力育成の過程・結果にも大きな変化が生まれてきました。しかし情報データの中にあるものは、あくまで過去の知識やヒントであり、新しい発見や創造はその先にあることを忘れないでください。あなた自身だからこそできるあなただけの何かを生み出すことに挑戦してください。

第2は、会社や大学、あるいは地域・国・世界など、あなたは常に何らかの組織の一員であること、そして組織へ貢献する責任を有することを心に留めて頂きたいということです。
グローバル化する世界の中で、社会、経済問題等、単独組織での解決は困難な時代を迎えています。皆さんはそれぞれがスペシャリストです。だからこそ専門の枠にこもることなく、組織としての活動・課題に対し、傍観者、批判者ではなく、当事者、推進者として関わる姿勢を大切にしてください。

第3は、人とのふれあい・絆を大切にして頂きたいということです。人と眼を見て語り合い、ふれあい、お互いの思いを感じあってください。相手を尊重し、感謝する気持ちを持ち続け、あなた自身の世界を拡げていってください。

皆様、本日は卒業誠におめでとうございます。富山大学で学び、経験したことを糧に、世界の各地で新しい人生を拓いてください。挑戦してください。富山大学の学位記を手にされた皆様が、健康に留意され、現代社会の一員として活躍されることを祈念し、告辞とさせて頂きます。

平成23年9月28日
富山大学長 遠藤 俊郎