平成25年度9月期 学位記授与式 告辞

告辞

 本日、平成25年度9月期学位記授与式において、海外からの留学生10名を含め、学部卒業生20名、大学院修士課程修了生11名、同じく博士課程修了生6名、そして論文博士3名、合計40名の皆さんに学位記を授与いたしました。卒業生、修了生の皆さん、ご家族の皆様、そしてご指導下さった教職員の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。富山大学を代表して、皆様に心よりお慶びを申し上げます。

 今皆さんは、人生の新たなスタートに立っています。近年の科学・技術の目覚ましい進歩は、社会・経済構造に世界規模での変革をもたらし、人間社会は地球規模で一つの世界を考える時代をむかえています。
 皆さんがこれから生き、作り上げていく30年、40年後の世界は、現在の概念では予想のつかぬ新しい形になることでしょう。人は生きる時代を選ぶことはできません。卒業生・修了生の諸君は、このような大きく変化する時代の中で、大学やこれまでの人生で身に付けた知識・技量・経験を糧に、一人の専門的職業人・プロフェッショナルとして社会に踏み出すことになります。厳しい時代故に、社会が若い力にかける期待は極めて大きなものとなっています。旧い世代にはない感性、価値観を持つ皆さんにとって、今の変化する時代こそ、皆さんの新しい時代を創るチャンスの時といえます。確固たる信念と明確な目標をもち、思考・行動を止める事なく、皆さんそれぞれの人生と将来に向けた挑戦を続けてください。

 プロフェッショナルとして果たすべき役割と責務について、3点を挙げます。
 第1は、あなたはプロフェッショナルとして、誰のために、何を目標とし、その役割と責務を果すかです。プロフェッショナルは専門的な知識・技量を持つ故に、所属する組織・社会に貢献し、その責務を果たさねばなりません。
 第2は、プロフェッショナルとして信頼に足る卓越した知識・技量を獲得し、継続的に提供するため、日々の研鑽・努力を尽くす事であります。真のプロフェッショナルは一つの成果や成功で留まってはなりません。目に見えた成果・結果は既に過去のものであり、新たに追求すべき発見・進歩は、すべてその先にしかありません。
 第3は、専門領域を超えた人との連携・恊働の輪を広げること、そして専門家として、同時に組織の一員として、次世代を引き継ぐ優れた後輩を育てて行くことです。どんな領域・職種においても、プロフェッショナルがいます。プロフェッショナル同士が他者への敬意をもち、共に努力を重ねる時、その力は相乗的に高まる事を忘れないでください。

 さて、皆さんの学んだ富山大学は、2005年に全国で唯一の3大学(旧富山大学、富山医科薬科大学、高岡短期大学)の再編・統合により誕生した大型総合大学です。新しい業績や情報を世界に発信するNational centerとして、同時に地元に貢献できる知財と人材を提供するRegional Centerとして、その役割を果すため、既存の形を修正・改革しつつ、発展の歴史を創出する努力を続けています。皆さんも同窓生として、富山大学発展のための行動、支援を継続していただけるようお願い致します。

 本日は卒業誠におめでとうございます。富山大学で学び、経験したことを糧に、世界の各地で新しい人生を拓いてください。挑戦してください。富山大学の学位記を手にされた皆さんが、現代社会の一員として活躍されることを祈念し、告辞とさせて頂きます。

平成25年9月27日
富山大学長 遠藤 俊郎