平成26年度10月期 入学式 式辞

式辞

 本日、平成26年度10月期入学式において、富山大学は修士課程9名、博士前期課程3名、博士後期課程3名、博士課程6名、計21名の大学院生を新しく迎えました。内14名は海外からの入学生であります。皆さん、大学院へのご進学、おめでとうございます。富山大学教職員一同、皆さんのこれからの研鑽、発展を期待し、心より歓迎とお祝いを申し上げます。

 さて、皆さんが生きているこの時代は、科学・技術が目覚ましく進歩し、世界の社会・経済体制は急激に変貌するとともに、人々の日々の生き方や価値観も多様化しています。世界には、豊かさや便利さが溢れる一方で、様々な課題や危険が避けられない現実となっています。今皆さんは、一抹の不安は感じつつも、それぞれの描く未来・夢にむけた大きな期待に、胸を膨らませておられることでしょう。このように変化する時代だからこそ、皆さんには分野を問わず、より高いレベルでの文化的・科学的思考や技量、豊かな人間力をもち、新しい価値観で歴史を創造するプロフェッショナルとして大きく飛躍していただきたいと強く願います。

 富山大学大学院において、プロフェッショナルとしてのスタートを切る皆さんに、心がけていただきたいことを2つ述べます。
 第一は、基礎的な学力に裏打ちされた専門知識・技量を身につけるとともに、常にあなた自身の独自の考えを大切に育み、具体的な形に結実するための努力を重ねてください。先人の真似ではなく、あなただからこその答えを導き出してください。
 もう一点は、人として優しさを持ち、人との交わりを大切にしてください。プロフェッショナルは、先鋭化した専門性を資質とする故に、自身の仕事や専門領域のみの殻に閉じこもりがちとなります。しかし一人ができることには限りがあります。「社会に貢献し、人を幸せにする」ことを目標とし、豊かな人間性と総合力を持つ研究者、社会人となるよう成長してください。

 日本の国立大学は、世界の中でも独自の伝統と特色を有し、優れた実績・歴史を積み重ねてきました。しかし近年、世界の流れは大きく変化し、日本の国立大学にはそれぞれの特徴を明確にした更なる発展が求められています。
 富山大学は、2005年に全国で唯一3大学が再編・統合し誕生した、8学部・研究所・附属病院をもつ大型の総合大学です。また、ここ富山県は、豊かな自然・食文化に恵まれ、自然災害も少なく、世界的な実績を持つ多様な企業も多数存在しており、勉学・研究の場として素晴らしい環境です。さらに、様々な専門知識を持った多くの教職員が、これからの皆さんの大学院生活をサポートします。
 皆さん、是非世界へ発信できる成果を目標として、この富山大学で大いに学び、研鑽をつまれ、新しい人生に挑戦してください。皆さんの活躍、発展を心より祈念し、式辞とさせて頂きます。
 本日は大学院へのご進学、誠におめでとうございます。

平成26年10月1日
富山大学長 遠藤 俊郎