富山大学芸術文化学部案内2023
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卒業制作「蛾文蒔絵八角箱」/髙橋茉里(2019年度卒業)卒業制作「Bison」/小泉巧(2015年度卒業)漆工芸漆(うるし)という自然素材を相手に、伝統技法を基本として手で感じ学ぶ事を大切にします。先端技術にも目を向け、これからの時代を見据えた表現手段を身につけます。工芸領域専門科目漆基礎素地、髹漆専門科目漆加飾蒔絵専門科目漆加飾螺鈿専門科目卒業研究・制作乾漆蒔絵飾箱 ウミウシ研ぎ出し蒔絵、平蒔絵それぞれの技法、特徴を、他素材との併用も視野に入れ学びます。下絵(線画)の作成と同時に、素材の特性理解、基本的技術の習得を蒔絵の表現力向上へと繋げていきます。道具の構造、粉筒、針木砥などの道具づくりも学びます。漆の基本的技術が凝縮している漆塗装を通して、漆工芸の基礎を学びます。素地から布着せ、下地、研磨、上塗り、呂色仕上げ、それぞれの工程に使用する用具の仕立までを通して行うことで、漆工芸の世界を知り、その後の表現の土壌を作ります。漆工芸の基礎的な加飾技法である螺鈿を学びます。螺鈿技法は貝の種類や加工方法によって多彩な加飾表現を行うことができます。切り抜き、酸抜き、打ち抜き等の加工技術を実践し、厚貝螺鈿から薄貝螺鈿、それぞれの特色を制作を通じて学びます。卒業制作では漆芸伝統技法、木材加工などに加え、CAD,3D出力などの先端技術なども駆使し、今までに積み重ねてきた技術力、表現力をふんだんに使い、4年間の学びの集大成としての作品を制作します。湯澤花菜(2018年度卒業)寺本真志帆(2020年度卒業)寺本真志帆(2020年度卒業)寺本真志帆(2020年度卒業)確かな技術に基づく、豊かな表現11

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