富山大学芸術文化学部案内2023
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富山をキャンパスに地域と連携した芸術文化学部がある富山県には3千メートル級の山々が連なる雄大な立山連峰や、ユネスコの世界文化遺産に認定された五箇山合掌造り集落、無形文化遺産に認定された3件の「山・鉾・屋台行事」があります。また高岡市には、江戸時代以来の鋳物や漆器等の伝統産業や、国宝瑞龍寺、重要伝統的建造物群保存地区に選定された2箇所の古い町並みなどの文化資源があります。これらの恵まれた環境を活かし、地域をキャンパスとした『実践教育』を行っています。20年余り前から全国の大学に先駆けて取り組みを開始し、継続する中で、行政や企業、自治体などと組織的な連携体制を確立しています。実践教育は、教科書から学ぶことが難しい経験的知識や技術を身につける上で効果的であると共に、目標を達成する責任感や、自ら考えて行動していく主体性を養うことができます。※芸文ギャラリーは、2016年(平成28年)より、一般社団法人となりました。地域の現実的な課題をテーマとし、近隣の作家、職人、デザイナー等から指導を受ける授業や、関係者と協力して進める授業を「地域連携授業」としています。また、特定の課題を挙げて、問題発見及び解決までの過程、手法を実践的に学ぶ授業を「プロジェクト授業」として、共に実践的な学修機会として取り組んでいます。「地域連携授業」と「プロジェクト授業」高岡市中心市街地に設置している「芸文ギャラリー」は、授業成果や学生の自主制作を発表する場です。例えば、博物館実習の授業では、ギャラリーの企画展を実施しながら関連する知識や技術を学びます。また、学生サークルの自主企画展では、作品制作からパッケージデザイン、値付けや商品管理、接客までを学生が自力で運営します。学生の作品発表拠点「芸文ギャラリー*」芸術文化学部および、大学院の「卒業・修了研究制作展」は、地域の関係者と実行委員会を組織し、高岡市美術館の企画展示室を使って開催しています。卒業生と修了生は、公立美術館での展示を充実した内容にすべく、展示方法にも力を注いでいます。在学生も広報やイベント活動を分担して創り上げています。公立美術館の企画展示室で開催される卒展もっと!!芸文WEB「実践教育」02

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